
届くことのないSOSでした。東京・赤坂の個室サウナ店で30代の夫婦が死亡した火災は、非常事態を知らせるボタンの電源が入っていませんでした。オーナーは電源について「今まで入れたことはない」と話していることが、新たに判明しました。
【画像】拳に皮下出血…扉にはたたいたような跡 2人が必死に助けを求めていた可能性
ガラス割ろうと?拳に出血
17日も現場では、多くの警察官や消防隊員が原因の究明を行っていました。
死亡した松田政也さん(36)と妻の陽子さん(37)。
亡くなった松田政也さん本人のInstagramから
「ピンクを足して気分を上げようかな」
美容師だった政也さん。独自の白髪ぼかし技術で女性から絶大な支持を集めていたといいます。
この火事では、個室の扉の取っ手が、内側・外側ともに外れていて、夫婦が閉じ込められた可能性があります。
捜査関係者によると、政也さんの拳には皮下出血があり、扉のガラス部分にはたたかれたような跡があったことも判明。
さらに室内にはスノコが立てかけられていたことから夫婦が熱さを回避しようとしていた形跡もあり、現場の状況から2人が必死に助けを求めていた可能性が出てきました。
命綱の非常用ボタン鳴らず
届かなかったSOSは他にもありました。
現場となったサウナタイガーの売りは、完全プライベート空間。そのためサウナ室内での異変を知らせる手段は非常用ボタンに限られていましたが、警視庁が店のオーナーに電源について確認したところ…。
サウナタイガーのオーナー
「今まで入れたことはない」
非常用ボタンは、松田さん夫婦によって押された形跡もありましたが、電源を入れていない運用が常態化していたとみられています。
(「グッド!モーニング」2025年12月18日放送分より)
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