
信者の男性2人に自殺をそそのかした罪などに問われている、自称占い師の女の初公判が17日に開かれました。被告は法廷で、意味不明な説明を繰り返しました。
【画像】「宇宙システムが私の脳をジャックして行ったもの」と主張する被告
「宇宙システム」主張する被告
「宇宙システムによるシステムプログラムが私の脳をジャックして行ったもの」
法廷でこう説明した自称占い師の濱田淑恵被告(63)。2020年、和歌山の海岸でコードを手に巻き付けた状態で50代と60代の男性信者2人の遺体が見つかりました。
濱田被告は2人に「本日決行します」などと言ってそそのかし、自殺させた自殺教唆の罪などに問われています。
弁護側は事実関係を争わないとした一方で、責任能力がなかったと無罪を主張しました。
検察側は、濱田被告が事件後に信者と交わした会話の音声を証拠として提出しました。
濱田被告
「やばいな名場面。やばくね?私たち。手掛けずにだよ、淑恵。頭が犯罪者になるの嫌だもん。関係ないもん、そんなの。私たちが殺すわけじゃないもん」(法廷で流れた音声)
信者
「芸術的でした」(法廷で流れた音声)
初公判後、濱田被告に対し、遺族が怒りをあらわにしました。
「演技をして許せない」遺族
濱田被告
「創造主と名乗っていたということですが、私自身の口からは名乗ったことは一度もありません」
死亡したのは、オーディオ機器の会社を経営していた当時66歳のAさんと、アルバイトで51歳のBさんでした。
濱田被告はAさんとかつて婚姻関係にあった元信者の女と2人で、AさんとBさんに自ら命を絶つよう仕向けたとみられています。
濱田被告
「私自身の身体を介して宇宙システムというのがあるんですが、私の口を介して一連のことが行われたということです」
裁判に参加したAさんの遺族・長男(30代)はこう話しました。
「怒りの感情というか、悲しみの感情というか、そういった感情が渦巻いてモヤモヤするというか。嘘をついたり、神の仕業と言って演技をして許せない」
(「グッド!モーニング」2025年12月18日放送分より)
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