【WWE】RAW(12月15日・日本時間16日/ペンシルバニア・ハーシー)
元チアリーダー出身の美人レスラーが、突如として覚醒。「秒でタップする」気弱なキャラを返上し、大技ドラゴン・スリーパーを“身体能力全振り”の荒業で回避。斜め上すぎる攻略法に、ファンからは「すげえ」「前は即タップしてたのに…」と驚きの声が相次いだ。
WWE女子インターコンチネンタル王者マキシン・デュプリが、防衛戦で実力派パワーファイターのアイビー・ナイルと対戦。長年格上と見られてきた相手に対し、猛特訓の成果を感じさせる独創的なムーブを連発し、タップアウトによる劇的な王座防衛を果たした。
「あなたも特訓したかもしれないけど、私は昔からずっと猛特訓している!」。ゴングと同時に、アイビーがジェラシー混じりの怒りを爆発させ、序盤から圧倒的なフィジカルで主導権を握る。
マキシンはマウントパンチや場外でのジャーマン・スープレックスを浴び、防戦一方の展開が続く。しかし中盤、見事なブリッジを描くフィッシャーマンズ・スープレックスや、シットアウト式パワーボムで反撃。これまで隠れていた身体能力が、大技とともに次々と明らかになっていく。
最大のハイライトは終盤、アイビーのドラゴン・スリーパーを浴びた場面だ。かつては極められた瞬間にタップアウトしていた因縁の技だが、ここでマキシンは倒立気味に身体を持ち上げ、頭部を支点に回転。そのままヘッドシザーズで脱出し、落下と同時にパイルドライバー気味に突き刺すという荒業を敢行した。
このシーンについて、ABEMA解説・週刊プロレスの井上光記者は「逆上がりヘッドシザーズ・ホイップですか。いやぁ、おしゃれな切り返しですね」「パイルドライバー気味にいきましたね」と驚きを隠さない。このムーブにファンからも「新技?」「なんかめっちゃ強くなってる」「すげえマキシン」「ドラゴン・スリーパーで即タップしてたマキシンはもういない」と、過去のイメージを完全に払拭する粘り強さを称える声が続出した。
斬新な動きはさらに続く。スパインバスターを放った直後、跳ね起きてカメラ目線でドヤ顔からの舌なめずり。自信に満ちたその姿に、井上記者は「スーパー・マキシンじゃないですか!」と、サイヤ人的なパワーワードで絶賛した。
勢いに乗ったマキシンは、三度にわたるアンクルロックの取り直しから、最後はグレープバインで足を完全に固定。逃げ場を失ったアイビーからタップアウトを奪取した。屈指のグラップラーであるアイビーをサブミッションで仕留めた事実は、マキシンの王者としてのステータスを飛躍的に高める結果となった。(ABEMA/WWE『RAW』)
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