
目のかゆみやゴロゴロとした違和感は、もしかすると「まつ毛ダニ」が原因かもしれません。年齢とともにリスクが高まる目のトラブルを取材しました。
「まつ毛ダニ」すぐにできる予防法
街の人(20代)
「コンタクトで目が痛いです。ゴロゴロしてドライアイなのか分からないですけど、めっちゃシパシパします」
街の人(60代)
「かゆいですね、少し目が。かゆいくらいだと(眼科は)行かないかな」
かゆみや違和感など、つい放置しがちな目のトラブル。実は「まつ毛ダニ」が関係しているかもしれません。
都内の眼科には、目の不調を訴える患者が訪れていました。検査をする人の中には、イモムシのような形をして動く「まつ毛ダニ」が…。
ケイシン五反田アイクリニック
内野美樹院長
「こんな感じで、やっぱりいるんですよ。虫が」
「まつ毛ダニっていうのは目の周り、あと顔にいる常在菌の1つ。実はみんなにいるんですけど、ただ目の際で異常増殖。たくさん増えてしまうと、すごくかゆみをもたらしてきたり、ゴロゴロ感をもたらす。強いかゆみが出るので、花粉症かなとステロイド剤を使うと逆に増殖するので、注意が必要」
大きさは0.3ミリほどで、肉眼ではほぼ確認できないまつ毛ダニ。人の顔に生息し、普段は余分な皮脂などを食べてくれます。
しかし、皮脂が過剰に分泌されると増殖し、結膜炎やものもらいなどの原因になることがあるというのです。
「女性はメイクを落とさない方、男性で脂質が多い方、油っぽいものを食べる方、お風呂があまり好きじゃない方にも(まつ毛ダニが)多いことが言われている」
注意が必要な人は、他にもいるといいます。
「海外の研究によっては、年齢、加齢とともに有病率、持っている人たちが増えてくることが分かっている。年齢が高い方、これは目の基盤の脂の繊維が変わってくることによって起こる」
まつ毛ダニの有病率は、60歳以上の場合およそ7割に達するということです。
「(まつ毛ダニの)発見は非常に難しくて、まつ毛を抜いてみないと分かりません。顕微鏡で見て初めて、いる、いないが分かります」
すぐにできる予防法は、あるのでしょうか?
「しっかり夜寝る。お風呂に入る。油っぽいものを食べすぎないっていうのは、まつ毛ダニを防ぐ、非常に大事な方法だと思います」
(「グッド!モーニング」2025年12月23日放送分より)
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