首都高速道路株式会社が24日、記者会見を開き、10%値上げ案を公表した。2026年10月からの値上げを予定している。
寺山徹社長は会見で、「昨今の急激な労務費・材料費の高騰や、老朽化対策、大雪などの災害対応など弊社を取り巻く環境は厳しさを増していいて、維持管理コストの上昇への対応が喫緊の課題になっている」として、値上げへの理解を求めた。
1kmあたりの料金を10%(普通車の場合約3円)値上げする一方で、下限料金(普通車の場合300円)は現行のまま維持するとし、平均改定率は8.1%となる。また、物流コスト対策として導入されている大口・多頻度割引の割引率拡充(最大割引率45%)は5年間延長される。
普通車で中央道接続から箱崎まで走行した場合(18.8km)、現行の780円が840円に値上げされる予定。川口JCTから葛西まで(33.8km)だと、現行の1260円が1370円に、上限料金となる55km以上、例えば三ツ沢接続から三郷JCTまで(56.6km)だと、現行の1950円が2130円になる予定だ。
寺山社長は「今回の料金の改定によって今後5年間の維持管理費に対応する。それ以降については現在は確保できていない状況だ」として、維持管理コストが上昇し続けた場合の5年後の再値上げに含みを持たせた。(ABEMA NEWS)
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