釧路メガソーラー建設でまた伐採 住民の合意得られぬまま 条例対象外で止められず
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 北海道釧路市内で進められているメガソーラーの建設計画。協議が完了しないまま、25日に新たな予定地で木の伐採が始まりました。

【画像】アルピニストの野口健さん 釧路市議と道庁訪問 法に基づく立ち入り検査を要望

条例対象外 止められず

新たな予定地で始まった木の伐採
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 大きく鳴り響くチェーンソーの音。木が切り倒されてしまいます。

 釧路市では10月、市内で太陽光発電施設の建設を行う場合には許可を必要とする条例を施行しました。しかし、対象となるのは来年から着工する事業に限ります。

釧路市 鶴間秀典市長
「地域と共生がなされていない状態で、事業を進めようとしている。今の法律上も(規制が)なかなか難しいところはある」

土砂からガラス片やプラスチック片発見
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 住民からの合意を得られていない状態で始まった今回の建設。3月に着工した地区では、土砂からガラス片やプラスチック片が見つかっていましたが、新たな動きがありました。

 25日から始まったメガソーラーの建設工事。建設を計画しているのは、大阪の日本エコロジーです。

 20日に住民説明会を開きましたが、合意は得られませんでした。

釧路市大楽毛橋西町内会 本間一義会長
「何回も反対と叫んでも、見ているしかできないのが残念。できたら大変な光景になるし、毎日そんなのを見て暮らすのも嫌」

希少生物の調査も協議が未完了
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 工事現場に生息する希少生物の調査についても、市との協議が完了していない状態です。

釧路市昭和北1丁目町内会 針生久会長
「自然あふれる釧路の湿地帯をなんとしても守りたい」

 住民らは24日に合同で会見を開き、日本エコロジーに工事中止の要請を行うことを明らかにしました。

土砂からガラス片など発見

 さらに、3月に着工した場所でも新たな動きがありました。

アルピニストの野口健さん(中央)
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 アルピニストの野口健さんと釧路市議が道庁を訪れ、建設現場に廃棄物処理法に基づく立ち入り検査を行うよう要望しました。

 先月、搬入された土砂からガラス片やプラスチック片が見つかったといいます。

(「グッド!モーニング」2025年12月26日放送分より)

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