戦前に激しい舌戦を演じた両者の決着は、開始わずか25秒決着。「ボーナスステージ」と豪語した芦澤竜誠が、BD戦士によもやの秒殺敗戦。電光石火にも程がある秒殺決着にファンからは「入場の方が長かった」や「本当に練習しているのか?」など厳しい声が相次いだ。
2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで「RIZIN 師走の超強者祭り」が開催され、ブレイキングダウン出身のジョリーが元K-1ファイターの芦澤竜誠を相手に、1ラウンド25秒のアームバーで一本勝ち。大会は1試合目から衝撃の幕開けとなった。
戦前から両者の因縁は限界まで高まっていた。会見で芦澤がジョリーを「ボーナスステージ」と切り捨て、「楽勝でいじめる」と打撃での圧倒を公言。前日計量でも乱闘寸前の舌戦を演じたが、結末は残酷なまでに一瞬で訪れた。
サウスポーの芦澤に対し、ジョリーはパンチから組みつき、グラウンドへ引き込む。芦澤が一度はトップを奪うが、ジョリーは下から右足で頭を刈り、ヒール狙いから変化して電光石火の腕十字を極めると、あれよあれよという間に腕が伸び切り、秒でタップアウト。実況も「なんとジョリーが秒殺!」と絶叫し、直後に素へ戻ったように「なんと1ラウンド25秒です」と冷静な声を上げた。
打撃戦が期待された一戦が、開始30秒に満たない寝技での一本決着となったことで、ファンにも驚きと動揺の声が。「まじかよ」「エグい」と衝撃が走り、あまりの短時間決着に「入場の方が長い」といった痛すぎる指摘も。またブレイキングダウン出身ながらMMAとしての対応力を見せたジョリーに対し「結構強いな」との評価が上がる一方、何もできず敗れて憮然とした様子の芦澤には「本当に練習しているのか」といった厳しい指摘も飛ぶなど、場内は騒然となった。
芦澤はこれで3連敗。戦前の「ボーナスステージ」はおろか、1面の最初の敵すらクリアできない厳しい現実を突きつけられた。
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