
今回のアメリカによるベネズエラへの攻撃については、国際法違反との声も相次いでいます。世界に衝撃が走る中、日本はどのような立場を取るのか。難しい判断を迫られています。
【画像】ゼレンスキー大統領「どう反応すれば」プーチン大統領を念頭に発言
高市総理“是非”言及避ける
4日午後、高市早苗総理がXでアメリカのベネズエラ攻撃について初めて言及しました。
「日本政府として、これまでも一刻も早くベネズエラにおける民主主義が回復されることの重要性を訴えてきました」
「邦人保護に万全を期するとともに、情勢の安定化に向けた外交努力を進めてまいります」
焦点となっている“攻撃の是非”については、コメントを避けた形です。
「国連憲章」では、すべての加盟国に対して武力による威嚇や行使を禁じています。
EU フォンデアライエン委員長
「いかなる解決策も、国際法と国連憲章を尊重しなければなりません」
トランプ氏は、ベネズエラからの移民や麻薬の流入を、武力攻撃に匹敵すると解釈して「自衛のための措置」と正当化していますが…。
ロシア外務省
「このような行為を正当化するために用いられた口実は根拠がありません」
北朝鮮 外務省報道官のコメント
「ならず者で野獣のようなアメリカの本性を再確認する事例になった」
北朝鮮は、アメリカによる重大な主権侵害であり、国際社会が抗議の声を高めるべきだと主張しています。
ゼレンスキー氏「どう反応すれば」
一方、ウクライナ和平協議のさなか、アメリカをつなぎとめたいヨーロッパの首脳からは、前向きに評価する声も出ています。
イギリス スターマー首相
「我々はマドゥロ氏を非合法な大統領と見なしていて、彼の政権の終焉(しゅうえん)については何の涙も流しません」
フランス マクロン大統領
「ベネズエラ国民は、本日マドゥロの独裁体制から解放され、そのことを喜ぶほかないでしょう」
ウクライナのゼレンスキー大統領はこうコメントしました。
「どう反応したらいいのでしょうか。もし独裁者をこのように扱えるなら、アメリカは次に何をすべきか分かっているはずです」
言葉を選び、プーチン大統領を念頭に置いた発言をしました。
「攻撃対象」コロンビアも?
懸念されるのは、今後、ロシアによるウクライナ侵攻などを正当化してしまうおそれがあることです。
小野寺五典元防衛大臣
「台湾と中国の問題について、『力による現状変更はあってはならない』と言ってきた。今回のアメリカの軍事行動が悪いメッセージ、危険なメッセージとして伝わらないか。日本周辺の事態に波及しないかと私も心配している」
実は攻撃の数時間前、マドゥロ大統領が最後に会談したのは、ベネズエラと友好関係にある中国の特使でした。
マドゥロ大統領
「うま年です。馬のように進んでいます。過去にない試練を越える完璧なパートナーシップです」
しかし…。
中国外務省の談話
「アメリカが主権国家に対し、露骨に武力を行使し、一国の大統領にまで手を出したことに強い衝撃を受け、強く非難します」
ただトランプ大統領のゴールは、まだ先にありそうです。
トランプ大統領
「コロンビアではコカインを製造していると聞きます。麻薬を製造してアメリカに売る国はすべて攻撃対象になります」
名指しされた、ベネズエラの隣国・コロンビアでは、国境付近に戦車を配置して警戒を強めています。
自らの勢力圏と主張する西半球で、力による支配に乗り出したトランプ政権。国連の安全保障理事会は、日本時間6日午前0時から緊急会合を開催します。
(「グッド!モーニング」2026年1月5日放送分より)
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