
大阪のラーメン店が訪日外国人観光客と日本人の価格を別々に設定する「二重価格」を導入したところ、外国人観光客とトラブルになり、賛否の声が上がっています。
警察に一時出動要請
我道家ラーメン 新井悠介氏
「二重価格設定をやることによって、リスク背負ってやっているんです」
番組の取材にこう答えたのは、大阪市の難波駅近くでラーメン店を営む男性です。
店では、日本人と外国人観光客で異なる料金を設定する、いわゆる二重価格を導入しています。
「券売機の一番トップ画面ですよね。日本語が分かる方と分からない方で分けている。日本語以外の言語を選択された方は、商品価格と商品の仕様が変わりますということを明記している」
日本語で書かれたラーメンは1000円ほどですが、英語表記のラーメンは2000円に近い値段です。その分、インバウンド向けの味付けや具材が入った特別な仕様になっているといいます。
ところが、今月4日に中国人観光客との間でトラブルが起きたといいます。
「ただいま、中国人が店でトラブルを起こしており、警察を要請しております。中国人をこの先出入り禁止にしようと思います」(我道家OSAKA本店の公式Xから)
「(中国人観光客は)最初にインバウンド用のスペシャルラーメンを食べた。食べている時は普通だったけど、食べ終わってから『これはメニューが違うんじゃないの』って」
中国人観光客は差額の返金を要求しました。しかし、店側はそもそもラーメンの仕様が違うことから返金できないと説明しましたが伝わらず、押し問答になりました。
やむを得ず警察を呼ぶと伝えたところ、中国人観光客の態度は一変し、謝罪してきたといいます。
店側もそれを受け入れ、警察を呼ぶことはありませんでした。
「いったんは(中国人の出禁を)検討しますという意味で言った言葉であって、出入り禁止というのを明確にしたわけではない」
運用の難しさで断念も
二重価格を設定することの難しさは、他の施設でも起きています。
世界遺産・姫路城でも当初、外国人料金を4倍にする案が浮上しましたが、日本人と外国人旅行者の区別が難しいなどの理由で断念することになりました。
二重価格を設定するためには、2つのポイントを押さえることが重要だと、専門家の観光業に詳しい木曽崇さんは話します。
「まずは割増料金ではなく、割引料金の料金設定にすること。全体を上げたうえで、地元の住民なのか日本国籍を持っている人なのか、割引をしますというような形に料金設定をすること」
もう一つのポイントは…。
「もう一つは割引を受ける、要は受益をする人側が自主的に自分の身分を証明をするという形式を作ること。お前は対象じゃないのになんで安い飯食べているんだとか、トラブルが必ず発生することになります」
実際、諸外国では地元発行の運転免許証やローカルIDを提示することで、ホテル・レストラン・テーマパークなど幅広い施設で割引を受けられる文化が定着しているということです。
(「グッド!モーニング」2026年1月7日放送分より)
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