
あなたの財布の中身は大丈夫ですか。今、偽のお金が急増しています。その見分け方を専門家に聞きました。
“偽物の100円”裏面だけでは見分けつかず
1986年に発行された昭和天皇在位60周年を記念した銀貨。きめ細かな刻印が施されている、これらはすべて“偽物”です。
警視庁は7日、偽造通貨行使の疑いで、中国籍のシュエ・ジーウェイ容疑者を含む4人を逮捕しました。
シュエ容疑者らは去年4月以降に、およそ30店舗の金融機関で、1枚1万円のこの銀貨を630枚以上両替したとみられます。
このような偽造通貨は他にも…。
平成16年と刻印がされている100円硬貨。しかし、本来の100円硬貨にある桜の花は描かれていません。
これはタレントとして活動するスマイリーキクチさんが年末にカプセルトイ店で1000円札を両替した際に紛れ込んでいた“偽物の100円”です。裏面だけで比べると全く見分けがつきません。
タレント スマイリーキクチさん
「全く触っても何してもそのぐらい違和感もない。精密に作られたものと感じた。今所持しているかもしれない、他の方が。財布とか小銭入れとか、もしかしたら入っているかもしれない」
「横に線が、ギザギザがあるんですけど、実際に偽コインはギザギザがないので、ただそこまで確認してまで小銭は使わないので、誰でも何かで使う危険性があるなとは感じました」
キクチさんは偽100円玉が出てきたことをカプセルトイの店に報告。店側も被害届を提出したということです。
“硬貨のトラブル”各地で…
硬貨を巡るトラブルは各地で起きていました。
6個で550円の商品が人気の大阪にあるたこ焼き店。現金払いのみの店では過去に支払いの際に、50円硬貨とともに工事に使用するワッシャーが混ぜられていました。
たこ焼たこば 島田良太店長
「(全額)50円玉で支払った客が『ちょうど置いていくね』と言い去った。50円玉だと信用していたらワッシャーだった」
さらに近年増えているというのが。
「『500円ピッタリ置いておくよ』と、信用して(客が)帰った後に見たら500円じゃなかったことが多々」
「(Q.何が置かれていた?)韓国の500ウォン」
500円硬貨の代わりに使用されたのは韓国の500ウォンだったといいます。形が似ていても500円に対し、500ウォンは日本円に換算すると10分の1となるおよそ50円です。
「ちょっと分からないですね。テーブルの上に置いて去っていくので、こっちは信用してしまって後から見たら違うというのがある」
このように他国の通貨が悪用される例もありますが、偽造通貨の発見枚数も増加傾向にあり、最新のデータでは前年のおよそ4倍となっています。
気が付かずに使ってしまった場合はどうなるのでしょうか。
ベリーベスト法律事務所 齊田貴士弁護士
「気が付かずに使ってしまった場合は、本来は罪に問われない。ただ『気が付かず』というところは(法的に)目に見えないところ。取り調べを受ける可能性も出てくる。ちゃんと警察に届け出ることが大切」
今回見つかったのは偽の100円硬貨。硬貨の出元を調べてみると、ネット上に似た形のものが…!中国の通販サイトにたどり着きました。
偽物を見抜くポイントは?
近年増加傾向となっている偽造通貨。しかし、今回発見された偽造100円硬貨に関して偽造通貨対策研究所の遠藤智彦所長は…。
「100円という金種を偽造しても、果たして裏社会ビジネスの採算に合うのかどうか疑問。換金を狙ったものなのか、世間を騒がせるために何か仕組まれたのか」
偽造された100円硬貨を調べてみると、似たデザインのものが中国の通販サイトで販売されていました。そして購入を検討している人がいるとの表示も。
「過去の例では、まず偽造券が国内で発見されると90%~95%は海外で作られている例が多い」
精巧に作られた偽の貨幣が流通していますが、どこを見るのが良いのでしょうか。
「厚みとか直径は手触り感では分からないんじゃないか」
「(Q.本物と偽物の見分け方)日本の貨幣に関しては、例えば100円玉もそうだし、ここに500円ありますけど、みんな『ギザ』がついている。『ギザ』を斜めにつける技術はそうそうない、日本だけ」
専門家は、硬貨の側面を重点的に見ることが必要だとしています。
