性的メッセージも…約1000通送信 福井県前知事のセクハラ調査報告書公表
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杉本達治前福井県知事のセクハラ問題。7日、特別調査委員による報告書が公表され、被害者に送られた“メッセージ”は、約1000通に上ることが明らかになりました。ただ、認定されたハラスメントは、言葉だけに留まりません。

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特別調査委員 河合健司弁護士
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特別調査委員 河合健司弁護士
「杉本氏が、いわゆる痴漢行為に及んだことがうかがわれ、刑事法上の不同意わいせつ罪に抵触する可能性も否定できない」

杉本前知事は、東京大学法学部を卒業し、当時の自治省からキャリアをスタートさせました。
福井県庁との関わりは、総務部長として出向した2004年からです。

「セクハラ」事実認定
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事実認定された事案は、総務省在籍時も含まれます。去年、聞き取り調査を受けるまで、セクハラの認識がなかったそうです。

福井県 杉本達治知事(去年11月)
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福井県 杉本達治知事(去年11月)
「自分は若いころからそうですけれども、仕事の仲間、親しい友人、親しい後輩だとか、そういう感じで、ざっくばらんに、ずっと付き合ってきておりますので。いま見れば、セクハラだったと」

今回、明らかになった4人の被害者は、いずれも女性です。

報告書には、被害者の供述と、杉本前知事への聞き取り内容が詳しく記されました。

被害女性(報告書から)
「懇親会の席で、テーブルの相向いに座っていたところ、杉本氏が私の両足の間に足を入れ絡めてきて、私は驚いて足をすぐに引っ込めたが、非常に気持ち悪い嫌な思いをした」

杉本氏のメッセージ
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テキストメッセージにも、こんな記述があります。

杉本氏のメッセージ
「ずっと2人で飲みましょ 終わった後も足を絡めて、楽しみにしています」

深夜や休日にも。

杉本氏のメッセージ
「またスルー!?」「甘えた~い」

女性は、眠りたいあまり、あきらめの気持から返信せざるを得ないと感じたそうです。

被害女性(報告書から)
「相手は人事権を持っている一番トップなので、気に入るような対応をしないと、やりがいをもってずっと続けたい自分の仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖感もあった。女性を完全にバカにしている。私は痛みを感じないサンドバックではない」

報告書は、県庁に対しても「騒ぐ方がおかしい」という組織風土があったと指摘しています。

被害者の相談を受けた管理職は「まずは自身で断ればよい」との考えから、ハラスメント対応をする人事課に共有しませんでした。個人が特定されて、職務上、不利益な扱いを受けることを恐れ、情報提供を断念したり、連絡が途絶えた職員もいます。

先月、杉本前知事は「県政の再始動」を理由に辞職しました。
部下の女性たちへの身体的接触は、不同意わいせつ罪への抵触が指摘されていますが、杉本前知事は「全く記憶にない」などと述べています。

福井県 鷲頭美央副知事
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福井県 鷲頭美央副知事
「“内部通報制度の機能不全”“通報しにくい組織風土”。こういったものが原因としてあげられているので、被害者保護を前提として、組織改革に取り組んで参りたい」

杉本前知事
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杉本前知事は、報告書を受け「私自身『冗談』や『軽口』という言葉で言い逃れようとしていましたが、そのこと自体が、自分の問題をきちんと正面から受け止めきれていなかった表れだったと思っています。本当に申し訳ありませんでした」とコメントしています。

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