
自分が勤める会社の社長を語る人物からメールで指示され、金をだまし取られるという被害が先月から全国で相次いでいます。どんな手口なのか、実際にメールが届いた会社を取材しました。
「業務で必要」8000万円詐取
株式会社ネオホームページから
「当社代表者名を騙った迷惑メールにご注意ください」
今こうした「偽のメール」が全国で相次いでいます。
サイバーセキュリティーを専門とする団体に、最初の相談が入ったのが先月16日。そこから連日のように相談が寄せられ、今年に入ってからは、さらに数が多くなりました。
北海道では、社長になりすました人物が「業務で大金が必要だ」と社員に送金を指示して、8000万円をだまし取る事件がありました。
他にも、各地で被害が確認されています。
「2000万円払え」具体的手口
実際に、ある会社の社員宛てに届いた「偽のメール」です。差出人には、社長の名前が書かれています。
「今後の業務プロジェクトに対応するため、新しいLINEのワークグループの作成をお願いいたします」
実はこの会社、詐欺対策のシステム構築を手掛ける企業。
要求通りにLINEのグループをつくると、相手の名前は、やはり「社長」と同じになっています。
社長を名乗る相手
「本日入金される予定の資金があります。経理担当者をグループチャットに招待してください」
伝えてきたのは、「お金が入ってくる」という情報です。すると今度は、会社の口座情報を求めてきました。こちらが「企業名と入金金額を教えてほしい」と伝えたところ…。
社長を名乗る相手
「まだ相手と話し合っているところだ」
社員
「入金前に確認したいため、企業名だけ先に教えていただけますでしょうか?」
すると、会社名だけは教えてきました。
社員
「過去に取引がないですが、新規の取引でしょうか?」
社長を名乗る相手
「その通りです」
社員
「経理部で把握しておりませんが、何の取引でしょうか?」
社長を名乗る相手
「今、口座情報を送ってくれ」
ここで、嘘の口座情報と残高を示す画面を返信すると、「お金が入る」と言っていた話が一変します。
社長を名乗る相手
「2000万円の支払いがある。相手の口座情報を今すぐ渡すから、手続きして」
反対に、2000万円の送金を求めてきたのです。
トビラシステムズ セキュリティリサーチャー
柘植悠孝さん
「実際に送ったニセモノの口座情報は、(残高)2000万円以上ある情報だった。2000万円の支払い能力があると判断して、指示がなされた」
最初に送られてきた「社長」になりすましたメールは、よく見ると、フリーメールのアドレスになっています。
「フリーのアドレスから届くようなものは、ビジネス上では少ないかなと思いますし、LINEの中でお金の話をするっていうのも普通ではないので、気をつけていただければなと」
(「グッド!モーニング」2026年1月12日放送分より)
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