
冬の味覚・トラフグの漁獲量が減っています。国は西日本のエリアで新しい管理制度を先行導入することを検討していますが、フグの名産地・山口県が「平等に扱ってほしい」と要望書を提出しました。
海水温上昇で生息地に変化
見た目も鮮やかなフグ刺しに、熱々の鍋。今が旬で「フグの王様」とも呼ばれるトラフグです。
客
「初めて食べまして、すごい甘みがあっておいしい」
「寒いんで、ちょうどいいかなと」
「ちょうどフグは、もう旬ですからね」
「日本酒好きですからね」
「(Q.お酒に合いますか?)合います!おいしいです!」
トラフグ料理を提供している都内の店は、にぎわいを見せていました。
玄品 新宿南店 浅野洋一店長
「食用が出回っているなかで、トラフグが一番おいしいと言われているので、うちはトラフグにこだわって入れている。気候や品質によって見定めて、一番良いものを入れている」
温帯性の魚で、比較的暖かい西日本の海域に多く分布していたトラフグ。ところが近年、温暖化に伴い海水温が上昇。生息地は東日本や北日本へ移ってきています。
西日本の漁獲量が減少傾向にある一方で、福島や宮城、千葉、神奈川などでは漁獲量が増えています。
ただ、全体の漁獲量は年々減少していて、2024年度は過去最低の131トンにまで落ち込みました。
トラフグの資源量が日本海や東シナ海で減っていることを受け、水産庁は漁獲量を制限する「TAC管理」を西日本エリアに先行して導入することを検討しています。
漁獲枠の先行導入で懸念
トラフグの取り扱い量日本一である山口県下関市の漁業関係者は不安を感じています。
下関ふく連盟 郷田祐一郎理事長
「山口県下関市はフグの町でもあります。先行して漁獲可能量(TAC)を導入されると、非常に産業、水産加工、観光、飲食などに影響が出るのではないかと懸念」
西日本だけ先行導入されると地域格差が生まれ、下関市などへの影響が心配だといいます。そのうえで、全国一律の導入や漁業者への経営支援などを求めました。
山口県 平屋隆之副知事
「漁業者や関係団体の合意のうえで、物事が進んでいく。そういう流れを国が責任を持ってつくってほしい」
水産庁は、フグに関わるすべての関係者に理解してもらえるよう進めていくと説明しています。
(2026年1月21日放送分より)
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