しかし、自分と向き合う中で樹里さんはある事実に気づく。「小さい時にお母さんに言いたかったことを、そのまま旦那に言っているんだな……って」。
じゅりさんは2歳の時に両親が離婚。シングルマザーとして働く母は家を空けがちで、寂しい少女時代を過ごした。中学生で母が再婚するとさらに反発し、家に帰らない不良少女になった過去を持つ。「私のこと愛してないから、そうしてくれないんでしょ?」という夫への言葉は、かつて最も身近な存在である母にぶつけたかった、けれど言えなかった悲痛な叫びそのものだったのだ。
四半世紀以上年上の夫・たかひこさんは、そんな彼女の心の傷をすべて受け止めた。じゅりさんは「今のベストでやってくれていた母を恨んでいない」と涙を拭い、本当の愛情とは何かを悟ったという。
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