【写真・画像】「そもそも皆さんは保険会社か? 詐欺師を抱える犯罪組織か?」「高圧的に『質問するなら出て行け』と…」プルデンシャル生命 31億円“詐取” 会見で追及止まらず  1枚目
【映像】「皆さんは犯罪組織か?」…驚きの質問が飛んだ瞬間(実際の様子)

 外資系生命保険大手のプルデンシャル生命保険は、社員や元社員ら100人超が、顧客から総額31億円の金銭をだまし取るなどの不正行為を行っていたことに関し、会見で説明を行った。

【映像】「皆さんは犯罪組織か?」…驚きの質問が飛んだ瞬間(実際の様子)

 会見冒頭、間原寛社長兼CEOは「弊社において、金銭に関して長年にわたり重大な不適切行為が発覚し、被害に遭われた皆様、お客様、他社様の生命保険にご加入されている皆様、生命保険業界にいらっしゃる皆様、そして社会の皆様に多大なるご不安とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心より深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 被害者への補償については、親会社であるプルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンから独立した第三者の専門家で構成されるお客様補償委員会を設置し、認定した損害を全額補償するという。

 一連の不祥事を招いた原因については「経営管理体制の問題」「内部統制の仕組みである(企業のリスク管理や内部統制を、3つの独立した階層で分担・相互牽制する枠組み)」に加えて「不適切な行為を行いやすく、不正を検知しづらい営業に関する諸制度」が挙げられた。

「弊社は、新契約のお預かりやお客様サービスなどに際し、お客様の最も近くにいる営業社員の自主性と独立性を重視し、その成果や業績に対してダイレクトに報酬や社内表彰、社内資格などで評価する仕組みを取っておりました。しかし、営業社員に対する営業管理職による管理や本社による牽制が不足し、営業社員がお客様と密な関係を築く中で行われた不適切な事象を検知することが十分にできておりませんでした。また、業績に過度に連動する制度は、金銭的利益を重視する人材を引きつけたり、入社後にそのような考えを持つに至ったりしてしまうことがありました。加えて、営業社員自身の業績により収入も変動することから、収入の不安定さを招き、不適切行為につながりました」

 対策としては「報酬制度や人事制度の改定などに関する営業諸制度の改善、3線管理体制など経営管理体制の改善、そして組織風土の改善、この3つの側面から実効性のある再発防止策を取り組み、お客様や社会の信頼回復に全力を挙げて取り組んでまいります」と説明された。

 ここでプルデンシャル生命保険側からの説明がひと区切りとなり、記者との質疑応答に移る際に司会者から以下のような事前アナウンスがなされた。

「本日は当社をご担当していただいております日銀記者クラブの加盟者の皆様、それから日常的にご取材をいただいております経済雑誌の皆様にご案内をいたしております。ご質問につきましては、ご案内をさせていただきました記者の皆様を優先させていただきますので、何卒ご了解をいただきますようお願いを申し上げます」

 これに怒りを露わにした記者がいた。記者は「質問の前に、会見の前提で伺いたいんですけども、これだけの巨額の不祥事案を起こして、クラブ所属の者以外からは質問はご遠慮して日銀記者クラブを優先するとありました。会見直前に私の後ろでかなり高圧的に『質問するなら出ていけ』ぐらいのことをやっていたんですけども、これは企業として反省する形を示しているんでしょうか? そこが非常に解せないですが。みなさん経営としてはそういった姿勢でいいと思っていらっしゃいますか?」と迫った。

 これに間原社長兼CEOは「私どもとしては、高圧的な形で記者会見を開くつもりは全くございません。もしそのようなことをお感じになってしまったのであれば、これは大変申し訳なく思います。配慮不足なことがあるかもしれませんが、私どもの方としてはそのようなことを考えてこれを開くつもりは全くございませんでした。そのようなご意見に関しましては真摯に受け止めていきたいと思います」と回答。

 記者は「ありがとうございます。では、フリーの方とかも質問受けるという理解でおります」とした上で「まず、率直に言って、これだけの巨額事案が起きると、そもそも皆さんは保険会社なのか? 詐欺師など含めた、こういった連中を抱える犯罪組織なのか? そういった厳しいネットの声が溢れています。皆さんは保険会社なのでしょうか?」とさらに厳しく追及。

 間原社長兼CEOは「私どもは、もちろん生命保険会社として、この日本で事業を行っております」と答えた。

 さらに記者が「では、『犯罪集団』などといった厳しい声に関してはどのように受け止めますか?」と聞くと「実際に、そういう声があると認識しております。我々が長年にわたって管理が行き届かなく、こういう事態を招いたことに関しては非常に反省をしております。そして、被害に遭われた方々に対してきちんとした真摯な対応をしていきたいと考えています」と話した。

 一連の不祥事を受け、間原社長兼CEOは2月1日付で退任する。後任にはプルデンシャル・ジブラルタ・ファイナンシャル生命保険の得丸博充社長兼CEOが就く。

ABEMA NEWS)