
約40年前に水中に沈んだ村が雨不足で姿を現しました。生活に使う水は足りるのか、今後の見通しを解説します。
「宮ヶ瀬ダム」渇水
コバルトブルーの美しい湖面。神奈川県の山あいに広がるのは、ダムの建設によってできた人工の湖「宮ヶ瀬湖」です。
湖の水をせきとめているのが、首都圏最大級の「宮ヶ瀬ダム」です。高さは実に156メートル。湖の内側から見ると、満水の時にはダムの最上部まで水位があがっています。
ところが今、“神奈川県の水がめ”が渇水の危機に…。
30日、番組の取材班が撮影したドローン映像です。満水時と比べてみると、水位がおよそ30メートルも下がっています。
国土交通省
相模川水系広域ダム管理事務所
尾崎武志さん
「ダムを運用して25年ほど経ちますけれども、過去2番目に低い貯水量。この時期としては最低」
このダムの底には、かつて人々が暮らす集落がありました。
当時、ダムの建設に伴い、281世帯が移転。1987年に工事が始まり、2001年から運用されています。
宮ヶ瀬ダムにためた水は川を経由して、横浜市や川崎市など神奈川県の21の自治体に水道水として供給されています。ところが…。
なぜ最低水位に?
宮ヶ瀬ダムは、東京都心から車でおよそ1時間。
水が干上がり、湖の底が見えています。通常の時と比べると、違いは歴然です。
貯水率が高い時には、木々が生えている辺りの近くまで水位が高くなっています。
30日、ダムの貯水率は43%まで低下。平均の貯水率は88%で、半分以下になっています。
尾崎さん
「去年の秋以降、流域で雨が非常に少なかったので、水道用水の供給を続けて水位が低下し続けた」
ダムの周辺では降水量が極端に減少。今月の雨量はたった1.5ミリで、平年のわずか2%です。ここ20日間では、雨は1ミリも降っていません。
番組では30日、ドローンを飛ばしてダムを上空から撮影。ダムに沈んでいた山肌がむき出しになっています。さらに車が通れるほどの橋が出現。橋の下には依然川が流れていたのでしょうか。この辺りも完全に干上がっています。
水道水に影響は?
尾崎さん
「水位が低下していることで、部分的に昔の生活道路や沈んでいたものが出てきている」
ダムの貯水率が高い時の映像を確認すると、湖の淵まで水位が上がっているのが分かります。
30日の映像です。生活に欠かせない水道水への影響は?
「現時点で生活に支障がある段階にはなっていないが、今後も雨が少なければ低下し続ける部分もあるので、引き続ききめ細やかな運用をしていきたい」
国土交通省は、ダムの水量には限りがあるため水を大切に使うよう呼びかけています。
(2026年1月30日放送分より)
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