
自民王国と呼ばれる群馬の中でも、群馬5区は親の代から30年にわたり勝ち続けてきました。今回は参政党の新人候補と一騎打ちとなり、これまでと異なる様相を呈しています。
当選9回vs麻雀プロ
地元の支援者が心待ちにしていたのは、自民党の前職・小渕優子さん(52)です。
「おかげで経験や実績、人脈を積んでいくことができました」
県の西側に位置する「群馬5区」。小渕さんは、2000年の初当選以来、9回連続で圧勝しています。
これまでの選挙は他の候補者の応援に飛び回っていました。しかし今回は、地元にも腰を据えた選挙戦になっています。
小渕さんの対抗馬は、ただ1人。参政党の木暮智貴さん(31)です。彼は多彩な経歴を持ちます。
「ずっと陸上部で長距離をやっていました」
高校時代に競歩の県大会で優勝。そして麻雀のプロという顔も持ちます。
「四段になったんですけど、四段になった時の段位証になります」
「親族に国会議員もいません。皆様と同じ群馬県民であり、群馬で働く労働者の一人です」
木暮さんが重視するのは、まだ投票先を決めていない無党派層です。
スローガンは、「1日に友達を100人作る」。木暮さんは「友達と思ってもらえるくらい、有権者との距離を縮めたい」としています。
「いままでは空中戦、認知戦がメインでしたので(今後は)有権者との距離を近づけていく。有権者の気持ちを“ツモる”勢いで、麻雀プロだけにという思いで活動していきたい」
「空気がガラッと…」
一方、小渕さんは、何カ所も回り各地にいる支援者に訴えかけていきます。
朝、雪が残る地域から始まり、日が落ちるまで選挙区を回っていました。この日予定した10カ所を回り終えたのは午後7時30分。その後、選挙カーは山道を進み、追加の演説を行いました。
小渕氏
「全力で頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
それでも本人は、油断できないと言います。
「(SNSなどから)短期間で情勢が変わることがある。今は見えない相手と戦っている気がしている」
小渕陣営が警戒しているのが、参政党の神谷代表です。
小渕選挙対策本部 牛木義本部長
「(神谷)代表が群馬に入ってスピーチをすることで、空気がガラッと変わることを前回の参院選で経験しています」
「積極財政」が対立軸に?
先月、こんな発言がありました。
参政党 神谷宗幣代表
「高市さんの足を引っ張ろうとしている自民党の議員もいる。そういう人たちはいない方がいいのではないか」
小渕さんは、自民党内で赤字の拡大を押さえる「財政規律派」として知られます。一方、木暮さんは「積極財政」を主張します。
木暮氏
「『豊かな国』『強い国』をつくっていくには、今こそ積極財政が必要なんです」
群馬5区では、争点の一つになると捉えています。
「自分たちの減税や積極財政を言っているだけでも、対立軸は生まれてくると思う」
高市総理の「責任ある積極財政」について、小渕さんはこのように話します。
「積極財政を進めれば進めるほど 財政規律とか財政健全化をしっかり言っていかないと、 マーケットや世界からの信頼が得られないと思う。私が訴えていることは総理がやりたいことを補完していると考える」
(2026年2月2日放送分より)
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