
東京から気軽に行くことができる、絶景すぎると話題の観光地があります。降り積もる雪を逆手にとって生み出される景色には、人々の努力が隠されていました。
冬の絶景ランキングで1位
観光客
「すごいきれいでした。テンション上がります」
青白い雪のかまくらの中に揺らめく炎。この幻想的な景色が観光客の目を楽しませています。ここは栃木県の日光市の北側にある湯西川温泉。この時期は、雪見風呂が冷えた体にしみ渡ります。
かつて壇ノ浦の戦いに敗れた平家が、傷を癒したという伝説が残る秘湯です。
冬限定の「光のじゅうたん」は、「かまくら祭り」として知られ、関東の幻想的な冬絶景ランキングで1位に選ばれました。
かまくらの中にあるろうそくに、一つひとつ手作業で火が灯されていきます。
かまくら祭り実行委員 山城晃一さん
「もうOK?」
スタッフ
「上のほう終わってないです」
山城さん
「終わってない?ってことは足りないよね。ほい。じゃそっち行こうか」
月明かりに照らされた、青い夜の河川敷。時間が経つと、かまくらの輪郭が闇に消え、淡かった炎がよりくっきりと浮かび上がり、また違った表情を見せてくれます。
4日に1回作り直し
この幻想的な景色を生んだのは、地元旅館組合による「逆転の発想」です。
今でこそ多くの人を魅了していますが、かつて2月は、湯西川温泉にとって厳しい時期でした。理由は、あまりにも多すぎる雪です。
そこで旅館組合が何とか客を呼び込もうと雪を逆に利用したのが、「かまくら祭り」のはじまりです。
今年の寒波は、実行委員を困らせました。
山城さん
「さらさらだと雪踏んでも雪が固まらない。だから多少湿り気があったぐらいの方が作りやすい。今年は特に寒いからやっぱり作りづらかった」
強烈な寒波で雪が乾燥し、もろくなったかまくら。炎で溶けたり、壊れたりしたものは4日に1回のペースで作り直す必要があるといいます。それでも…。
「本当に雪がなければダメだけど。お客さんが日程で合わせて来てるからね。一つの使命感のようなものもありますよね」
30代夫婦
「毎年来ていてきょうも来ました。きれいなので」
「寒いのがちょっとあたたまる感じがあります」
「かまくら祭り」が楽しめるのは来月1日まで。河川敷のライトアップは金・土・日曜日の週末限定です。
(2026年2月2日放送分より)
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