
8日に投開票された衆議院選挙は、自民党が単独で316議席を獲得しました。300議席を超えるのは、自民党の結党以来初めてです。
「首かけて挑んだ」高市総理
「高市旋風」で自民党が歴史的大勝。中道の大物議員が軒並み落選。ジャイアント・キリングが各地で起きました。
右手には、指をカバーする黒い手袋。高市早苗総理大臣は満面の笑みかと思いきや、硬い表情が目立ちました。
「(Q.厳しい表情は喜びより引き締まる思い?)自民党はこれだけ大きく公約を転換して、今回の選挙を戦いました。そして審判を受けるということで、私自身も内閣総理大臣の首をかけて臨んだ選挙でした。まだ開票途中ですので、それを見守らなければいけませんが、一定の数をいただけたなら、しっかりとこの公約を確実に実現していく。これに没頭しなきゃいけないという非常に重い責任を担っている」
自民・維新の与党は、3分の2以上の議席を確保。参議院で否決された法案を衆議院で再可決できることになり、高市総理はまさに無双状態です。
森下氏が中道幹事長を破る
高市人気を追い風に、大物食いを成し遂げた「高市チルドレン」が永田町に集結します。
宮城4区で中道改革連合の共同幹事長・安住淳氏を破った自民党・森下千里氏(44)。地盤のない元グラビアアイドルによる、野党第1党の現役最高幹部に対する無謀ともいえる挑戦でした。
序盤こそリードされましたが、徐々に形勢を逆転。地元の実力者を終盤で突き放しました。
「(Q.高市人気の追い風は感じた?)各地を回っていても、高市総理への応援メッセージもたくさんもらっています。私もしっかりと支えていけるように頑張りたい」
前回落選議員リベンジ次々
東京7区では、環境大臣などを歴任した自民の丸川珠代氏(55)が中道前職の松尾明弘氏らを破り、衆院選で初当選を果たしました。
「この一票の重み、一人一人の思いを私は大切に受け止めて、これからの政治を進めていきたい」
参議院からのくら替えを狙ったおととしの衆院選では、いわゆる「裏金問題」が逆風となり大敗。今回は、高市人気を追い風に、雪辱を果たしました。
「港区・渋谷区の皆様から『お前を国政に出してもいいぞ』という手形をもらいましたので。港区・渋谷区の皆様の思い、それから女性の思いもしっかり私の言葉にのせて、国会で大いに働いていきます」
東京11区にも、高市旋風が吹きました。裏金問題で落選した、元文部科学大臣の下村博文氏(71)が当選しました。
東京24区では、幹事長代行・萩生田光一氏(62)が中道との大激戦を制し、議席を守りました。
首都圏では、東京・神奈川・埼玉などを含む全国30都県のすべての選挙区で、自民党が議席を総なめにしました。
激戦&バッシングはね返す
激しいバッシングをはねのけ当選したのが、大分3区の自民前職・岩屋毅氏(68)です。
「一番厳しい、難しい戦いでした。今まで経験したことがない戦いでもありました」
石破政権で務めた外務大臣時代の政策が「中国寄り」と批判され、SNSでは「売国奴」などと中傷が広まりました。
「ネットの中でのいわれのない誹謗(ひぼう)中傷を受けながらも、私を信頼していただいた一人ひとりの力のおかげです」
宮崎2区では、江藤拓氏(65)は、去年の農林水産大臣時代、「コメは買ったことがない」「売るほどある」などと発言し、事実上、更迭されました。
「自らの失言により、大変厳しい選挙を皆様方に強いてしまいました」
今回、小選挙区では敗れましたが、比例代表で復活当選しました。
比例四国ブロックでは、石破政権で総務大臣を務めた石破氏側近の村上誠一郎氏(73)が当選しました。
村上氏は比例名簿の10位に据えられたため、当選が危ぶまれましたが、四国の小選挙区で自民候補の当選が相次ぎ、村上氏にも議席が回った形です。
「今やらなきゃ」高市総理
解散前の目標を大きく上回る310議席、自民単独で3分の2に到達した高市旋風。今後のかじ取りについて、高市総理はこう述べました。
「演説会場に来ていただいた方々には、やっぱり今始めなきゃ間に合わない。今やらなきゃ本当に間に合わなくなっちゃうという、その思いを共有していただいているなと感じました」
食料品の消費税減税に関しては…。
「もちろん実現するために働きかけなければいけません。自民党が掲げているのは、食料品に限って2年間限定。それからこれで特例公債は発行しない。財源の見込みも立てた上で2年間と申し上げております」
高市総理はまた、衆院選後の閣僚人事について「内閣が発足して3カ月余り。閣僚は私が自信を持って選んでおり、特に大きな変更があるという状況にはない」と述べました。
(2026年2月9日放送分より)
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