熱戦が続くミラノ・コルティナオリンピック、日本勢がメダルラッシュだ。スノーボード・女子ハーフパイプで、小野光希選手(21)が銅メダルに輝いた。フリースタイルスキー・男子モーグルでは、堀島行真選手(28)が2大会連続の銅メダルを獲得した。

悔しさをバネに

 銅メダルに輝いた小野選手について見ていく。

 小野選手は埼玉県出身で現在21歳。早稲田大学スポーツ科学部の4年生。この春に卒業予定だ。朝日新聞によると、卒論で“自身の滑り”を分析しているという。

 前回の北京オリンピックに、当時高校3年生の17歳で出場。予選を2位で通過したが、決勝では女子最高難度の大技に挑むも転倒など、無念の9位に終わった。「今までの競技人生で一番悔しかった」と振り返っている。

 この悔しさをバネに、オフシーズンも雪のないジャンプ台で練習。さらに、ウェートトレーニングを増やしたことで、技の安定性が増したという。その成果もあり、2022-23年シーズンと2023-24年シーズン日本の女子で初めて、2シーズン連続ワールドカップ年間王者に輝いた。

 今回も予選は11位通過だったが、見事銅メダルを獲得した。

スノボ男子 決勝に4人

 男子のハーフパイプにも、メダルの期待がかかる。

 日本時間12日行われた予選の結果が以下だ。

 戸塚優斗選手が2位。山田琉聖選手が3位。平野流佳選手が5位。前回の北京大会金メダル、平野歩夢選手が7位。

 男子も出場選手全員が決勝に進出し、日本時間の14日未明に行われる。

「高さが一番の持ち味」

 フリースタイルスキー・男子モーグル決勝では、堀島選手が2大会連続で銅メダルを獲得した。メダル獲得までの軌跡を見ていく。

 そもそもモーグルは、1992年のアルベールビル大会から冬季オリンピックの正式種目になり、1998年、長野大会で里谷多英氏が日本人初の金メダルに輝いた。里谷氏は、2002年のソルトレークシティー大会で銅メダルを獲得した。

 2018年の平昌大会では、原大智氏が日本男子初メダルとなる銅メダルを獲得している。

 モーグルの採点方法は「ターン60%」「エア20%」「スピード20%」の割合で、100点満点で採点される。ただ、堀島選手は「エアの高さが自分にとって一番の持ち味」と考えていて、「高く飛んで勝てたら100点という美学が自分の中にはありますね」と語っていた。

妻もモーグル元日本代表

 その堀島選手は、今大会のために綿密な計画を立ていた。それがノルウェーへの“2カ年計画”の武者修行だ。

 2024年春に北欧ノルウェーの首都・オスロに移住した。オスロには、天候に左右されず1年中同じ環境で練習できる、ヨーロッパ最大級の室内スキー練習場があったことが理由の一つだ。

 さらにオスロは、イタリア・ミラノと経度が同じで、オリンピック本番と同じタイムスケジュールで練習を行ってきたという。

 最重要視するエア強化のカギとしていたのが、高難度の「コーク1440」。これは体の軸をずらし、斜めにして4回転する。堀島選手はこの大技をものにするため、一日最大6回トライし、オフシーズン中で100本飛ぶことを決め練習してきたという。

 その堀島選手の支えとなったのが、一緒に移住した家族の存在だ。北京オリンピック後の4年で結婚し、第一子も誕生した。妻の輝紗良さんも北京オリンピックでモーグル日本代表だった。そんな妻のサポートのもと、今回は「パパとして臨んだオリンピック」だった。

(2026年2月13日放送分より)

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