18歳女性殺害事件で初公判 検察と弁護側“2つの事件の姿”
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 18歳の女性を殺害した罪などに問われている男の初公判。検察側とは全く異なる話を弁護側が展開しました。

【画像】事件発生当時の流れ…当時18の女性が遺体となって山梨の山林で見つかった事件

18歳女性殺人事件で初公判

飲食店で撮られた一枚
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 飲食店で撮られた、何気ない日常の一枚。男は18日、殺人事件の被告として出廷しました。

 2023年、行方不明になっていた野本結梨香さん(当時18)が遺体となって山梨の山林で見つかった事件。

渥美被告の親族
「朗らかだし社交的だから、他の人に声をかけたり、友達になったりするのが得意な感じ」
「(Q.酒を飲むと?)一緒に歌って、朗らかに歌う。カラオケ大好き」(2023年)

 渥美遼馬被告(33)は、野本さんを殺害し、遺体を遺棄した罪などに問われています。

渥美被告の親族
「彼女ができたから、たぶんこっち(妻)へあまりね。向こう(被害者)に入れ込んでいるのかなと」(2023年)

18歳の被害者とは交際関係
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 事件当時、結婚していた渥美被告ですが、18歳の被害者とは交際関係にありました。

被害者を知る人
「男子、女子とも仲良くできるし、勉強も普通に頑張るし、行事にも真面目に取り組む。笑顔も見られる子でした」(2023年)

スマホに被害者の血痕動画

 事件はどのようにして起きたのか?初公判では、2つの全く異なる事件の姿が浮かび上がってきました。

事件発生当時の流れ
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 最初に、事件発生当時の流れを振り返ります。

 18歳の被害者・野本さんが姿を消したのは、2023年の6月でした。午後7時ごろに誰かから連絡がきて外出したといいます。

 その後、野本さんは帰宅しませんでしたが、10月下旬ごろまでは通信アプリで返信があったり、既読がついたりしていたそうです。

 その後は返信もなくなり、11月に父親が行方不明者届を出しました。

 警視庁が捜査を始めたところ、女性の関係者として浮上したのが、交際相手の渥美被告と共犯者の男でした。

 共犯者の男の証言から、警視庁が山梨の山林を捜索したところ、野本さんが遺体となって見つかったのです。

 検察側は18日の法廷で、事件前の2人の関係性について明かしました。

事件前の2人の関係性
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検察側
「野本さんは、『被告の連絡を無視している』『別れ話をしている』などを友人や職場の同僚に相談している」
「被告は野本さんから連絡を無視されていたが、殺害前日に『明日から出張に行ってしばらくあえないから金返したい』と連絡し、野本さんと会うことに」

野本さんの生存が確認されたのは、これが最後
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 2人は千葉県市川市のラーメン店で食事をし、パーキングを出発。野本さんの生存が確認されたのは、これが最後だったということです。

検察側
「その後、義父が所有する駐車場で、車内のなかで野本さんを殺害する」

 被告は妻の父親が所有する駐車場で野本さんを刃物で刺し、殺害したとしています。

検察側
「被告のスマートフォンには、血痕がついた野本さんが映る動画が残っていた」

後部座席に血痕が付着
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 被告は中古車業者から借りていた車を都内の空き地に捨てていて、業者が発見した時には後部座席に血痕が付着。これは後に、被害者のものであると分かりました。

乗り捨てられた車の目撃者
「車は、そこの出入り口から入ってきて。頭を向こうにして、ここに止まっていた。ワンボックスですね」

 被害者の遺体は別の車で山梨に運ばれました。運んだとされるのは渥美被告と共犯者の男で、車は山奥へ向かい、そこが遺棄現場となりました。

 また、検察は、被告がその後、野本さんのスマートフォンから生存を偽装するようなメッセージを送ったと指摘しています。

弁護側「仲裁に入り包丁が…」

 一方、全く異なるのが弁護側の主張です。

野本さんを刺したのは第三者と主張
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弁護側
「背後から『う』という声が聞こえた。振り返ったら被告の知人が手に包丁を持っていた」

 弁護側は、野本さんを刺したのは現場の車内に居合わせた第三者であると主張しています。

 その第三者というのは、検察側が被告とともに遺体を運搬・遺棄したとする人物です。

話し合いをする中でトラブルになったという
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弁護側
「知人は『やばい、なんとかして』『頼むよ渥美』と見たこともないような追い詰められた表情をしていた。『なんてことを』と思ったが、巻き込んだのは俺だととも思った」

 3人での話し合いをする中でトラブルになり、包丁を取り出したのは野本さんだと主張。知人が仲裁に入ったところ、包丁が野本さんに刺さり、その後ともに遺体を遺棄したとしています。

 渥美被告は自身が問われた罪について、法廷で…。

裁判官
「1つ目の(起訴の)殺人についてはいかがですか?」

渥美被告
「刺していません」

裁判官
「2つ目の死体遺棄については?」

渥美被告
「間違いありません」

被告はどのような人物?

被告を知る人の当時の証言
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 そもそも渥美被告はどのような人物として周囲に知られていたのか。

渥美被告を知る人
「刑事が来るようになって、3人で。『若い女の子が行方不明になっている。(女の子を)見なかったか』とかね」(2023年11月)

 渥美被告を知る人の当時の証言です。

「3カ月くらい前に、女の子と被告が話している声、笑い声が。キャーキャー、昼間から」
「(Q.渥美被告はどんな感じ?)普通の若いつっぱりあんちゃんって感じ」(2023年11月)

 取材した人の中には、被告と被害者の出会いについて知る人もいました。

渥美被告の親族
「すごく人に対して優しい。あと真面目。気が小さいのはたしか」
「18歳の女の子と知り合って、送っていく時にLINE交換でもしたのかな。『パンチパーマの人が好き』というような会話でした」
「(Q.話している時は?)普通にニコニコしゃべっていた。彼女ができたから、たぶんこっち(妻)へあまりね…。向こう(被害者)に入れ込んでいるのかなと」(2023年11月)

(2026年2月18日放送分より)

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