大原武蔵記者/ハメネイ師
【映像】「死を喜ぶような映像を報道」大原記者が語る状況
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 イスラエルと米国によるイランへの攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師が殺害された。テレビ朝日の外報部・大原武蔵記者に米国とイランの対立の歴史を振り返りつつ、今後の展開について聞いた。

【映像】「死を喜ぶような映像を報道」大原記者が語る状況

――米国・イスラエルとイランの対立はいつから始まったのか。

大原記者「1979年のイスラム革命に始まった。イスラム革命により王政からイスラム共和制へ移行し、それまで親米的な政権だったものが反米になっていく。1980年の国交断絶を経て、2015年にイランと米・英・仏・独・中・露・EUとの核合意でイランが核兵器の開発を制限することで、米国も経済制裁を解除することになる。『歴史的合意』と言われ、当時『テヘランにマクドナルドが来る』と言われた時代だった。しかし、2018年の第一次トランプ政権が、核合意から離脱し、イランへの制裁を再開。イランも核開発を再開した。一度関係が改善しかけた米国とイランの関係が第一次トランプ政権で悪化し、さらに第二次トランプ政権下の2025年6月には米軍がイランの核施設を攻撃した。その報復としてイランが事前通告をしたうえでカタールの米軍施設を攻撃した。また、(トランプ大統領が核合意に離脱した)背景としてオバマ大統領が結んだ核合意についてトランプ大統領が不満を募らせていたことも一因とみられる」

――今回の攻撃で最高指導者のハメネイ師が死亡したことで今後どのようになるのか?

大原記者「イランの最高指導者の交代は久々のこととなる。前回は1989年にホメイニ師が死去し、ハメネイ師へ最高指導者の地位が移行された。今回は紛争状態での最高指導者の移行のため簡単に言えないが、形式的にはイランの憲法111条に基づいて評議会が職務を代行し、その後イスラム法学者によって構成された専門家会議で次の指導者が選出される」

――イランの国民の中での状況は?対立は?

大原記者「はっきりとした数字や明確なことは言えないが、現在のイラン国内のメディアではハメネイ師に対して批判的な報道はできない。一方で海外に拠点を置く独立系メディアが、若者たちがハメネイ師の死を喜ぶような映像を報道しているのも見受けられる」

(『ABEMA NEWS』より)

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