
この週末、突如として行われたアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃で、イランによる報復が中東全体に広がるなど、争いが本格化しています。そんな中、最高指導者ハメネイ師を殺害した作戦の裏側が明かされました。
トランプ大統領「指導者たちにできることは何一つない」
イランの国旗を振り、道を埋めつくす人々。しゃがみ込む男性が持っているのは、ハメネイ師の写真です。
キャスター
「イスラム教徒の指導者、ハメネイ師が殉職しました。天に召されました」
号泣しながら伝えているのは、イラン国営メディアのキャスター。
ハメネイ師が亡くなったことへの悲しみが広がっています。
別の場所では、違った光景も見られました。歓喜の声を上げて倒しているのは、かつての最高指導者の記念碑です。イラン国内では、怒りの声が上がる一方で、好意的に捉える声もあり、反応は割れています。
今回の攻撃でイランは多くの幹部を失いました。イスラエル軍によると、最初の攻撃開始後、わずか1分でイラン軍の司令官40人を殺害。これまでにハメネイ師をはじめ、その娘や孫。イラン革命防衛隊のトップのパクプール司令官や、ハメネイ師の顧問シャムハニ氏、ムサビ参謀総長やナシルザデ国防軍需相の死亡が確認されています。
トランプ大統領は、今回の作戦をこう称賛しています。
「我々の諜報(ちょうほう)機関と、高度に洗練された追跡システムを回避できず、イスラエルとの緊密な連携によってハメネイ師や、共に殺害された他の指導者たちにできることは何一つありませんでした」
米「主要な作戦は継続中」
ニューヨーク・タイムズによると、作戦は数カ月前から始まっていました。CIAは、ハメネイ師を追跡し、居場所や行動パターンを分析。イランの高官が土曜日の朝に会合を開くことを把握していました。当初、夜の奇襲攻撃を予定していましたが、ハメネイ師の参加を知ったことで作戦を実行する日が決まりました。
イスラエルメディアによると、ハネメイ師の拠点には、30発のミサイルが撃ち込まれました。この作戦では、米軍関係者3人が死亡、5人が重傷となっていたことが新たに分かっています。
イラン側は報復に出ています。
イラン革命防衛隊 ジャバリ氏
「トランプ氏は、我々が何年も戦える最先端の能力を備えていることに気付くべきです。これまで明らかにしなかったもの、秘密にしてきたものも、いずれ明らかになるでしょう」
イランは、即座にイスラエルに反撃しました。
崩壊した建物での消火活動。イランからの攻撃を受け、10歳の女の子を含む複数人の負傷者が出ています。
バーレーンでは、アメリカの海軍基地から黒い煙が上がりました。
狙われたのは、イスラエルや米軍施設だけではありません。ドローンの物々しい飛行音に爆発音。壁がくずれています。バーレーンの首都マナマでは、複数の住宅ビルで被害が出ました。
世界的な観光地・ドバイでも、きらびやかな高層ビルの上空に光が見えます。ホテルの周りには警察官や救急車が。ミサイルを迎撃したことで飛び散った破片が、ホテルに落下し、4人のけが人が出ています。
イランによる報復が中東全域に広がりをみせる中、トランプ大統領は。
「イランはこれまで以上に強力な攻撃をすると表明しました。しかし、しない方がいいと思います。もしするなら、私たちはかつてないほどの力で攻撃をするでしょう」
アメリカ中央軍は「主要な作戦は継続中だ」と表明しています。
イランでは1日にも、複数の空爆がありました。イスラエル軍が大規模な空爆を開始しているとみられています。
(2026年3月2日放送分より)
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