
物価高で牛肉の消費が落ち込んでいます。そんな中、和牛のような霜降り肉を3割安く食べられるとして、「交雑牛」と呼ばれる肉の人気が高まっています。
【画像】「交雑牛」とは? やわらかく、脂が少なめ、食べやすい
牛肉の救世主
国産にこだわる都内の焼肉店。物価高が続く今、ある国産牛が人気です。
客
「超やわらかい。おいしいです」
「脂っこくなくて、結構さっぱりして、おいしかった」
新宿食肉センター極本店 能城龍一店長
「値段を下げつつ、品質は高いというバランスで『交雑牛』を選びました」
交雑牛は、主に和牛のオスと乳牛のメスを掛け合わせて生まれるウシのことです。
見た目で違いはほとんど分かりませんが、食べ比べてみると、濃厚ですが、和牛と比べると少しさっぱりしています。
能城店長によると、交雑牛は肉質がやわらかく脂が少なめで、食べやすいといいます。
先月の東京の牛肉の卸売り価格は、和牛が1キロあたり2557円に対し、交雑牛は1キロあたり1632円と1000円ほどお手頃です。
朝日新聞によると、去年、家庭での生鮮肉の支出は物価の影響を取り除くと実質2%の減少とマイナスの傾向にあり、特に牛肉の消費が減っています。
押し寄せる物価高の中、交雑牛はお得で品質の良い国産牛として注目されているのです。
飼育期間が短く病気に強い
番組は、栃木県でおよそ800頭の交雑牛を育てている牧場へ向かいました。
場内には直売所もあり、客の半分以上は県外から訪れるという人気ぶりです。
野村牧場直売所 長澤杏奈店長
「和牛より2~3割くらいは交雑種の方が安い」
安さの秘密を聞いてみました。
野村牧場 野村俊一社長
「和牛の場合だと、良いブランドによっては大体35カ月飼うらしいですけど。その点、交雑種は大体25~27カ月で出荷することで、生産コストを下げられる」
和牛より成長スピードが早いという交雑牛。病気にも強いといいます。
「乳牛がもともと体が丈夫な感じで。掛け合わせることで、病気にかかりにくく丈夫になる。和牛よりは体が大きくなるし、乳牛よりもおいしいお肉がとれるという良いとこどり」
今後は、交雑牛を1000頭まで増やしていきたいと意気込んでいます。
(2026年3月5日放送分より)
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