「津波警報発令中なのにAIサマリーが警報解除と誤情報」チームみらい議員が災害時のAI誤情報を問題提起 「どこが担当なのかわからない」縦割り問題も

速報,会見
古川あおい議員
【映像】赤間大臣が回答「大変重要であると認識している」
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 11日の衆議院予算委員会で、チームみらいの古川あおい議員が、災害時のAIによる誤情報問題を取り上げた。

【映像】赤間大臣が回答「大変重要であると認識している」

 古川議員は、「本日3月11日は東日本大震災の発生から15年にあたります。この15年の間、防災関連、災害対策さまざまテクノロジーも進展してまいりましたが、一方でテクノロジーの進展により15年前にはなかったような新たな問題も生じております」として、去年12月8日の青森県東方沖の地震で、津波警報・注意報発令中にもかかわらず、グーグルで津波情報について検索したところ、AIによるまとめで「警報・注意報はすべて解除されています」と表示されたという報道を取り上げた。

 「このAIによる概要は、生成AIを使っているつもりがないという方も含め、何かを検索した時に一番最初に目に入る重要な情報です。命に関わる非常時にこうした誤った情報が表示されることを、私は非常に深刻な問題だと考えております。災害時に情報を検索した際、AIの概要部分に誤った情報が表示されるという事例について政府として認識しているか?」と質問。

 赤間二郎防災担当大臣は「今ご指摘のAIによる誤情報、またAIによらない人の手によるというものも含むのかどうか、いずれにしても災害時においてそういった情報の正確性というのは大事な要素だと思ってますんで、そういった中にあっての誤情報等々がというのは十分承知しております」と答えた。

 古川議員は「検索した時に警報が出ているにもかかわらず、警報解除と表示されてしまえば避難の遅れにつながりかねない問題だ。こうした問題について、この生成AIとか検索したときのAIのサマリーというものが誤った情報を表示するというリスクについて政府はどのように認識しているか?」と重ねて質問。

 赤間大臣は「発災時、被災地の住民の中には、誤情報に触れる事によって適切な判断というものが妨げられる。またもっと広く大きく言えば社会的な混乱、こういったことを招く恐れがあるということを危惧していますし、この点は大変重要であると認識しています」と答えた。

 これに対し古川議員は「では昨年12月の(青森)東方沖地震の際の問題に対して、またはそれに関連する問題について政府としてこれまで何か対応はなされたか?」と質問。

 赤間大臣は「内閣府といたしましても正確な情報を広く発信すること。速やかに発信すること。願わくば行政から発信する情報に基づいて行動をいただくこと。逆に事実に基づかない情報について注意喚起をすること。こういったことも必要であると考えており、日ごろからもまた実際に災害が発生した場合にも、内閣府防災のSNS等々を活用して注意喚起を行っているところでございます。今後とも引き続きSNSであるとかホームページ等も活用しながら注意喚起を図ってまいりたい」と述べ、AIによる誤情報については「内閣府防災としてもアップデートしながら地域住民・被災地において混乱が生じないよう取り組みを強めてまいりたい」と答えた。

 AIサマリーによる誤情報についての質問に対し、一般的な誤情報に関する回答が多く深まらない議論に、古川議員は「そういう注意喚起というのは、主に国民向けに対して『災害のときというのは誤情報が流れたりするので気をつけましょう、政府の公式の情報を参考にしてくださいね』ということを発信されてきたのかなと思いますが、やはり検索したときの誤った情報みたいなものに関しては、プラットフォームであるとかそういったサービスを提供している事業者の側で対応が可能な問題なのではないか。政府からそういった事業者に対して何らかの働きかけをしていくことも必要ではないか」と指摘した。

 そして、自殺報道に関して、厚生労働省からメディアに、WHO(世界保健機関)のガイドラインを参照するよう働きかけている例を紹介。プラットフォーム事業者も検索サイトなどで自殺の方法を検索すると、いのちの電話につながるといった対応をとっている例を紹介した。

 そのうえで「津波についてとか災害に関するキーワードについても、同様に公式の情報を優先的に表示するとか、少なくとも生成AIが何を言うか分からないAIをいったん停止していただくとか、そういった対応を関係する事業者と話し合ったり求めたりとかすることが必要なのではないか」と問題提起した。

 赤間大臣は「どのような形、どのような正確な情報をどのようにするのがベターなのか、これをしっかりこれからも検討してまいらなければならない、そういうふうに思っております」と答えた。

 古川議員は「これから対応を検討されていくということですのでぜひ取り組んでいただきたいと思います。質問に関連していろんな政府の方に話を聞いたとき時もどこがどう担当なのか分からないというところで結構時間を要した部分もありましたので、ぜひここは国民の命を守るという観点から政府でリーダーシップをとって進めていただければと思っております」と縦割り行政に苦言を呈して次の質問に移った。(ABEMA NEWS)

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