命を守る「非常持ち出し袋」に何入れる? 日赤職員が解説

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【映像】ひと目で分かる「非常持ち出し袋」の中身

 東日本大震災から15年を迎えるにあたり、日本赤十字社の土居正明氏と玉井温子氏が、命を守るための「非常持ち出し袋」の備え方について解説した。

【映像】ひと目で分かる「非常持ち出し袋」の中身

 日本赤十字社が挙げている「貴重品リスト」には、身分証明書、マイナンバーカード、母子健康手帳、印鑑、現金、お薬手帳、銀行の口座番号・生命保険契約番号などがある。

 同「情報収集用品リスト」には、携帯ラジオ、予備の電池、家族の写真(はぐれたときの確認用)、小銭、家族との災害時の取り決めメモ、携帯電話、非常用携帯電話充電器、筆記用具などがある。

 「便利品リスト」には、防災ずきんまたはヘルメット、懐中電灯、笛やブザー、万能ナイフ、ホッカイロ、予備の電池、マスク、アルミ製保護シート、スリッパ、毛布、給水袋、手袋、雨具、ビニール袋、レインコート、マッチかライターなどがある。

 「食料などのリスト」には、非常食、飲料水。「清潔・健康のためのものリスト」には、救急セット、常備薬、タオル、ティッシュペーパー、歯ブラシ、トイレットペーパー、着替え、下着などがある。

 キャッシュレス決済が浸透する現代だが、災害時の貴重品管理には特有の注意が必要である。玉井氏は、公衆電話用の小銭に加え、新紙幣への切り替えに伴い「自販機で使えない場合がある」として、旧紙幣も混ぜて用意しておくなどの細かな配慮を求めた。また、情報の備えとして、持病がある場合に避難所での適切な処方をスムーズにする「お薬手帳」や、万が一はぐれた際の捜索の手がかりとなる「家族の写真」、さらには複数の待ち合わせ場所を記した「取り決めメモ」を予備を含めて用意しておくことが重要であると強調された。

 避難時の安全確保についても、実用的な視点からのアドバイスが送られた。特に懐中電灯については、子どもを抱いたり荷物を持ったりする必要があることを想定し、両手が自由に使える「ヘッドライト」の有用性が指摘された。

 非常持ち出し袋の中身に「唯一の正解」はない。玉井氏は、政府が広報等で示している重量目安はあるものの、実際に自分がそれを持って階段を降り、避難所まで歩けるかが重要であると指摘した。誰と一緒に逃げるのか、どのようなルートを通るのかを想定し、自分にとってのベストな重さと中身を考えることが不可欠であり、一人ひとりが異なる内容を検討すべきであると説いた。

 土居氏は、多くの被災者が口にする「まさか自分が被災するなんて」という言葉を挙げ、その「まさか」を「もしかしたら」という意識に変えて備えることが大切であると語った。また、玉井氏は「防災を特別なものにせず、生活の中に組み込むことが大切だ」と述べ、サイズアウトした子ども服を予備として袋に入れるなど、日常のルーチンの中で備えを更新し続ける姿勢こそが、いざという時の行動に繋がると結んだ。

(ニュース企画/ABEMA

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