
北海道で「春告げ魚」と呼ばれるニシンが大漁です。今の時期は、「数の子」にもなる大きな卵も入っていて、自家製の数の子を作る人も増えています。
北海道名産の魚「ニシン」
白みがかった淡いピンク色の身。小骨が多いため隠し包丁が入れられます。
紀真耶アナウンサー
「ニシンの刺し身いただきます。歯ごたえありますね。しっかり脂がのっているのを感じます。ふわっと磯の香りがしてくるのですが、後から魚の旨味がじゅわっと感じられます」
12日午前、東京・世田谷区の北海道料理専門店に2日前、根室で水揚げされたニシン40匹が届きました。
根室食堂 平山徳治店主
「これがニシンですよ。見て下さい。ウロコがしっかりと付いているので、新鮮だという証拠ですし、目がきれいですよね。赤みがかかっていない」
「(ニシンは)北海道産であり、やっぱり新鮮であり、刺し身で食べても、『こんなニシンを食べたことない』というお客さんが多い」
根室沖でとられたニシンは、船の上ですぐに氷締めに。ニシンにあまりなじみのない人もいるかもしれませんが、卵は、正月に食べる縁起物の数の子になる北海道名産の魚です。
春告げ魚と呼ばれ、かつて船を覆いつくすほどの漁獲量がありましたが、1920年ごろから徐々に減少。
1990年代以降に漁獲量は5000トン未満の状態が続いていましたが、2016年から回復の兆しを見せ、2022年には2万トンを超えました。
近年、産卵のために浅瀬に押し寄せた大群によって、海が真っ白になる「群来(くき)」という現象も確認されています。
北海道立総合研究機構 中央水産試験場
城幹昌さん
「北海道には比較的狭いエリアに分布する地域性のニシンの集団がいくつかあります。例えば、函館、石狩、根室周辺で漁獲量が増加しています」
産卵期ならではの味覚
店の一番人気は塩焼きです。15分ほど焼くとふっくらして、脂の甘みが際だちます。
紀アナ
「ここに来た瞬間に香ばしい香りがしてきてますね。身がふわっとしていますね。身がふんわりしている分、魚のいい香りが最初からしっかり口の中に広がってきます」
客(60代)
「おいしいです。脂がのっていて。(丸々一本は)豪快ですよね。本当に幸せです」
「おいしい。ニシンのおなかに入っている卵をそのまま煮ていただいて、こんなぜいたくないです」
産卵期ならではの味覚が、おなかにたっぷり詰まっています。
平山店主
「塩焼きにすると、中で蒸した状態になり卵が真っ白になりいい感じ。みずみずしい集まったキャビアみたいな感じ」
さばくところを見せてもらいました。
紀アナ
「出てきましたね」
平山店主
「これが数の子ですね」
紀アナ
「大きいですね」
平山店主
「大きいですね。でも最近ですね。これだけの大きいものが入るようになったのも」
北海道では新鮮なニシンを使って、自分で塩数の子を作る人も。水気が出なくなるまで直接塩をすり込み、食べる時に塩抜きをします。
平山店主
「塩を多めにまぶして水切りをして、冷蔵庫に1時間くらい寝かして、その後、一度水を切ってラップで巻いて冷凍庫に入れて保存をしておく」
厚生労働省によると、マイナス20℃で24時間以上冷凍することで、アニサキス対策にもなるといいます。
平山店主
「旬の時期の今はすごく安いので、皆さん本当に買って、焼いて煮るなどして食べてもらいたい。栄養も満点ですし」
(2026年3月13日放送分より)
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