核のごみ処分場めぐる説明会 小笠原・父島で開催 住民「風評被害が心配」

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東京・父島
【映像】説明会に参加した村民らの様子
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 いわゆる「核のごみ」と呼ばれる高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定をめぐり、村民にむけた説明会が小笠原村の父島で行われた。現地からテレビ朝日社会部の松村桐記者が状況を伝えた。

【映像】説明会に参加した村民らの様子

 松村記者によると、父島は東京・竹芝からフェリー「おがさわら丸」でおよそ24時間、約1000キロ離れた場所にある。今回、文献調査の候補として名前が挙がっている南鳥島とは約1200キロ離れており、本土よりもさらに遠い位置関係にあるという。

 文献調査は、原子力発電で発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分地を選ぶプロセスの最初の段階で、地表の掘削などは行わず、既存の文献やデータを使って机上で調査・分析を行うものだ。

 父島で行われた説明会はメディアには非公開で開催された。会場の外から中の様子は確認できず、住民への取材などを通じて状況を把握する形となっている。

 説明会に参加した住民からは「どういうものなのか分からないので説明を聞きに来た」という声のほか、観光業や漁業が盛んな地域であることから「風評被害」を懸念する声も聞かれたという。漁業関係者の中には、小笠原周辺で取れた魚や海産物が「核のごみがある海で取れたもの」と受け取られ、価格が下がるのではないかと心配する人もいたという。

 父島の住民の間では、南鳥島が離れた場所にあるにもかかわらず「同じ小笠原村」として扱われることで風評被害が広がるのではないかという懸念も出ている。

 松村記者は、小笠原へはフェリーで24時間かけて移動する必要があり、アクセスの大変さを感じたとしたうえで、現地について「海が非常にきれいで自然が豊かな場所」と話し、観光業への影響を懸念する声が出る背景にも触れた。

 なお、同様の説明会は当初、翌日に母島でも予定されていたが、天候悪化の影響でフェリーが欠航する可能性があるため延期となり、来週開催される予定となっている。(ABEMA NEWS)

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