実際に依頼者が「オオエンマハンミョウ」と録音した音声を逆再生すると、見事に「オオエンマハンミョウ」と聞こえ、田村探偵も驚きの声を上げた。通常、「トマト」や「新聞紙」といった日本語の回文を逆再生しても、発音の構造上同じには聞こえない。また、「朝(ASA)」や「赤坂(AKASAKA)」のようなローマ字表記の回文だと綺麗に聞こえるが、「オオエンマハンミョウ」はローマ字回文でもない。
なぜ同じに聞こえるのか。そして他にも同じような言葉があるのか。その謎を解明すべく、音声鑑定の権威を招集した。専門家は音声を聴き、「ひょっとしたらすごい発見かもしれない。ローマ字回文の域を超え、“IPA(国際音声記号)回文”になっているのかもしれない」と指摘。発音記号(IPA)で並べると、一部のわずかなズレを除いて見事に合致していることが判明し、専門家も「IPA回文なんて聞いたことがない」と舌を巻いた。
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