
19日午後、東京でもついに桜の開花が発表されました。一方、心配なのは桜の倒木です。倒木危機の救世主となるのか?熊本城で見つかった「新たな桜」に注目します。
【画像】白っぽい花びらと濃いピンクの花びらが同居した「名前のない桜」
東京で桜が開花
東京・千代田区の靖国神社。午後2時の3分前。
気象庁 東京管区気象台
川上敏昭さん
「東京管区気象台です。標本木を観測しまして61輪、観測できました。東京の桜の開花となります」
日本の桜といえば。2月から3月の早い時期に、濃いピンクの花を咲かせる「河津桜」や、江戸時代末期に現在の東京・豊島区から広まったとされ、いまや代表的な存在となった「ソメイヨシノ」。花びらが私たちのほうへと近づいてくる「シダレザクラ」なども有名。
そんな桜の長い歴史に新たな1ページが加わろうとしています。
70代
「びっくりします。色は白と紅が同時に咲くという話」
森林総合研究所 九州支所
勝木俊雄支所長
「他とは違う。そういう桜が今1本ある」
全国で相次ぐ倒木の救世主になるのでしょうか?
大幅に上回る61輪観測
「開花発表、初めて立ち会えました」
「いろんな流儀があるらしく、ここで拍手とか…すごく楽しい」
19日、ついに東京で発表されたソメイヨシノの開花。
標本木で5輪以上の花が咲いたと確認されれば開花となりますが、19日はそれを大幅に上回る61輪が観測されました。
川上さん
「私が昨年観測した時は6輪。こんなに一晩で咲くものかと驚き」
18日は多くの人が見守る中で、2輪という結果でしたが…。
「61輪観測…昨年に比べて5日早い開花」
東京では20日からの3連休も暖かさが続き、来週前半には見頃を迎えそうです。
開花発表を見学
「やっと春が来たなと。世界情勢は混乱が続くけど日本は…自然はいつものように。世界はいろいろあるけど…心は『桜だっ!』って」
老朽化で倒木の恐れも
ただ、桜の代名詞的存在の「ソメイヨシノ」には、心配もあります。
「木が倒れて女性がけがをしている」
今月7日、ソメイヨシノの木が倒れたのは東京・世田谷区の砧公園です。根からごっそり折れ、70代の女性が一時、下敷きになりました。
日本樹木医会 和田博幸副会長
「かなり大きなソメイヨシノ。樹齢は約60年とか」
老朽化した桜は、倒木の危険もあり伐採を進める自治体もあるのが実情です。
そうした中、九州では今、「名前のない桜」が注目を集めています。
70代
「色が白と紅というか、これが同時に咲くという話。素晴らしい桜だなと」
取材班は「世にも珍しい桜」を追って現地に飛びました。
新発見“名前のない桜”
熊本城を年に4回訪れるという女性たちに案内していただいたのは…。
地元の人(70代)
「少し膨らんでますかね。咲いているものがない。また見に来ないと」
残念ながら、「名前のない桜」は19日、まだ蕾(つぼみ)。
花が開いた姿を見てみると、ソメイヨシノに似た白っぽい花びらと、河津桜に似た濃いピンクの花びらが、同居した不思議な見た目をしています。
木があるのは、熊本城の「二の丸広場」。江戸時代には上級家臣の屋敷が建ち並んでいたという場所です。
地元の人(50代)
「新聞で見た。そんなのが分かるんだと思って」
実はこの桜。既存のものに当てはめることができない「新しい栽培品種」だというんです。
熊本城総合事務所 復旧整備課
上村祐一課長
「桜を調べると、既存の栽培品種に当てはまらない特徴があった。特に紅白に咲くような姿が見られる」
見た目の美しさもさることながら、倒木などの恐れがある「危険木」にかわる存在としても期待されています。
上村課長
「熊本城は桜の名所だが、2020年の調査では大変危険な桜もあり、約200本ほど伐採した。(新しい)桜も何らかの方法で育てていきたい、増やしていきたい」
この桜はあと1週間くらいで開花しそうだといい、名前は今後投票で選ばれるということです。
(2026年3月19日放送分より)
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