
イラン情勢が緊迫するなか、アメリカで行われる日米首脳会談。トランプ大統領の言動が二転三転するなか、極めて難しい会談になることが予想されています。
交渉カードは?
米国政治に詳しい
早稲田大学 中林美恵子教授
「高市総理がアメリカを訪問してトランプ大統領と対峙(たいじ)した時に、起こるかもしれない2つのことが想定できます」
「怒りをあらわにするのか、それともオーバーなくらいに歓迎する可能性も捨てきれない」
怒りをあらわにするのか、それとも笑顔で歓迎するのか。まずはトランプ大統領がどちらの表情を見せるのかがポイントだと中林教授は見ています。
「トランプ大統領が一番問題にしているのはホルムズ海峡です。それがアメリカ国内の物価や政治に直結しているからです」
イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡を巡り、トランプ大統領は同盟国に艦艇の派遣を要請しましたが、現状協力する姿勢をみせた国はゼロ。
この事態にトランプ大統領は激怒していると言います。
トランプ大統領に近い
リンジー・グラム上院議員(SNSより)
「大統領がこれほど怒っているのを見たのは初めてだ」
中林教授
「艦船の派遣を協力してくれる国がないと、トランプ大統領の気持ちからしてみたらホルムズ海峡の封鎖を解かなければ、アメリカのガソリン価格は下がらない…。イライラした怒りにも近い思いですね」
会話の地雷は「数字」?
同盟国への不満を募らせる最中に行なわれる日米首脳会談。トランプ大統領が怒りを爆発させる場になる可能性がある一方、その真逆の場面も想定されるといいます。
「アメリカ国民に対しトランプ大統領は、諸外国ともきちんとやっていけると見せる必要が今まさにある。同盟国やNATOがホルムズ海峡で協力してくれない中で、同盟国からすでにかなり冷たい目で見られているとアメリカ国民は思っているから、トランプ大統領は外国から好かれているんだというところを、アメリカ国民に見せたい可能性もある」
「そうすると手柄をとるためにトランプ大統領は、オーバーなくらいに歓迎してくれる可能性も捨てきれないと思う」
今回、日本側は、アメリカ産原油の増産に向けた協力や、最大で11兆円を超える新たな対米投資プロジェクトをカードに日米首脳会談に臨むとみられています。
政府関係者
「会談はもう予測しても仕方ない」
中林教授
「トランプ大統領の心の内を読みつつ、会話の中で地雷を踏まないように気を付けることが大事ではないか。『大統領、それは間違っている』『正しい数字はこうですよ』と修正してしまってはいけない。これはトランプ大統領の怒りを買う地雷だと言われているので」
日米首脳会談は日本時間の20日未明に行われる予定です。
(2026年3月19日放送分より)
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