
花見シーズンが本格化する中、要注意なのが「3月の食中毒」です。1年の中でも多いこの季節。どう対策すればいいのか、プロに聞きました。
【画像】食中毒予防クイズ ミニトマトのヘタは、どうするのが正解?
“千年の都”で開花
この週末、桜の木の下を何回も往復したという人も多いのではないでしょうか。
“千年の都”でも23日、動きがありました。
京都地方気象台 山田和弘さん
「5輪咲いていたので、きょう開花を発表します」
京都でもついに、ソメイヨシノの開花発表です。
京都府内から
「おめでとうございます。よかった。はじめ下だけかと思って、上を見たら咲いてました」
満開になれば、これだけの花を咲かせる二条城の標本木。
23日時点では、まだ5輪ですが…。
山田さん
「平年が3月26日なので、3日早い」
実は今年の桜は、全国的にとにかく早いんです。
現在、ソメイヨシノは13の都府県で開花が発表されていますが、熊本以外は平年より3日以上早い開花となっています。
関東は満開も
そんな中、関東には一足お先に満開を迎える場所もありました。
埼玉県川口市にある「密蔵院」です。
60代
「すごいですね。きれいですね。満開で、すばらしい。色も良い。きれいな色。目に焼きつけて帰りたい」
ソメイヨシノよりもやや濃いピンクと小ぶりの花びらが特徴の「安行桜」。その姿を一目見ようと訪れた人たちでにぎわいます。
30代
「子どもたちは、花より団子な感じで楽しんでいました。きょうは、おやつを食べながら(サクラを)見られた」
おいしいものも欠かせないお花見ですが…。
密蔵院桜まつり 実行委員
浦田直人さん
「イベントなどでの食中毒はニュースでも耳にするので、注意を心掛けている」
屋外での食品販売では天候を見ながら表に出す数を調整するなど、対策がとられていました。
まだ寒いからといって、決して油断できません。
注意「3月食中毒」
患者(34)
「下痢になって夜眠れない。(夜中)20回くらいトイレに行った」
いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長
「20回トイレ!?」
患者
「もう…真っ赤」
伊藤院長
「いつもの年に比べて1.5倍~2倍近い。重い症状の患者が多い」
都内のクリニックではこの週末、腹痛などを訴える患者が続出していました。
患者(49)
「水分は普通にとれていて、食事は気持ち悪いから取りたくない」
伊藤院長
「1週間ほどさかのぼって焼き肉、焼き鳥食べた?」
患者
「焼き鳥は食べた」
こうした患者の話から、浮上したのは…。
伊藤院長
「タイミング的には焼き鳥のカンピロバクター。潜伏期間と症状、熱も高めだし」
「カンピロバクター」は加熱が不十分な鶏肉などから感染する可能性のある菌です。
伊藤院長
「一番多いのは細菌性の大腸菌やカンピロバクター。菌では、これが多い。あとはウイルス性のノロウイルスが非常に多い。吐き気を中心として熱が出る人もいる。今年は感染性胃腸炎の中でも高熱を伴う患者が多い。今年の特徴でもあり厄介」
さらに過去の発生件数を見ると、10月に続いて3月が2番目に多いというデータもあります。
伊藤院長
「1日の平均気温が低くても、昼の暖かい時間帯に少し(食品を)室温に置いておくだけで、あっという間に(菌が)増殖する」
食中毒予防〇×クイズ
お花見に欠かせないお弁当。その正しい対策を〇×クイズ方式で教えてくれるのは、農林水産省食品安全政策課・湯地信也さんです。
まずは、彩りにも重要なミニトマトについて。
湯地さん
「ミニトマトは色がきれいなので、ヘタが付いたままお弁当箱につめた。○か×か、どちらでしょうか?」
お花見をしていた人に聞いてみると…。
60代
「ヘタはつけたまま」
「ダメだよ、外すんだよ」
「妻は逆だと言っている」
湯地さん
「正解は『×』です。ミニトマトのヘタの周りのように細かいくぼみがある部分には、水で洗っても細菌が残ってしまう場合があります。洗う前にヘタを取り、水分をペーパータオルなどで拭き取ってからつめましょう」
続いては、お弁当が完成した時の行動についての問題です。
湯地さん
「お弁当ができあがったので、おかずやごはんがアツアツのうちにフタを閉めた。○か×か」
先ほどの男性に、こちらも聞いてみると…。
60代
「アツアツでフタをするのは一番悪い。ある程度 冷めてからフタをしないと中が蒸れる。菌が増殖するのが早いのではないかと思う」
湯地さん
「正解は『×』です。食中毒菌が増える条件は主に3つあります。水分、栄養、温度です。お弁当につめたおかずやごはんが熱いうちにフタをすぐに閉めてしまうと、これらの3つの条件がそろってしまい、食中毒菌が増えてしまいます」
(2026年3月23日放送分より)
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