
日米首脳会談を終えた高市総理が次に向き合うのは新年度予算案です。これまで年度内成立にこだわってきましたが、年度末が迫る中、政府は23日、暫定予算案を編成する方向で検討に入りました。
【画像】政府『暫定予算案』編成を検討“不測の事態”年度内不成立に備え
年度末迫る…“不測の事態”に備え
サクラもほころび始めた春の永田町。その穏やかさとは裏腹に、時計の針は刻々と年度末に向けて進んでいます。

木原稔官房長官
「政府としては引き続き、令和8年度予算と関連法案の年度内成立が必要と考えている。さらに言うと、不測の事態に備えて暫定予算を編成する方向で検討したい」
暫定予算とは、新年度予算が間に合わない場合の“つなぎ”となる一時的な措置のこと。

高市早苗総理大臣
「令和8年度予算について、年度内に成立をさせていただけますように、国会での審議に誠実に対応しています」
新年度予算案の年度内成立にこだわりを見せていた、高市総理。しかし23日、その総理自身も自民党の役員会で、暫定予算案の編成を検討する考えを明らかにしました。

暫定予算案を組む場合、月内に衆参で審議・採決を行う必要があります。それは同時に、新年度予算案の審議日程をさらに圧迫するということ。年度内の成立は、より難しくなりそうですが、あくまで諦めない姿勢を見せています。
自民党 松山政司参院議員会長
「年度内成立を目指して、今日からまた現場の方でしっかり協議をしていただきます」

報道ステーションが21日・22日に行った世論調査では、新年度予算案の審議について「年度内の成立を目指すべき」が48%、「例年並みの審議時間を確保すべき」が44%となり、意見が割れています。
野党側「十分想定される状況」
解散・総選挙により1カ月ほど遅れて始まった予算審議。そもそも国会では暫定予算を組んで対応すべきとの声が上がっていました。

中道改革連合 小川淳也代表(9日)
「3月に暫定予算指示をされるとすれば、すでにギリギリのタイミングだが、すでに(指示)されたのか、今後されるつもりがあるのか」

高市早苗総理大臣
「暫定予算について指示をしたかどうかということですが、年度内の成立に向けて真摯な議論を行っている現段階において、その(暫定)予算編成作業等について議論する段階ではない。ですから、まだ指示はしていません」
与党が圧倒的多数を握る衆議院とは違い、過半数を野党が占める参議院。野党側は「暫定予算案を編成する方針を示さなければ、予算審議に応じない」と迫っていました。

立憲民主党 斎藤嘉隆国対委員長
「今回、暫定予算編成の方向性が示されたということは、良識の府・熟議の府としての参議院のあり方・役割を一定程度、示すことができたのではないか。果たして不測の事態なのかどうか。十分想定がなされる状況であった。可及的速やかに暫定予算案の編成をして示してほしい」

影響が懸念されていたのは、4月から始まる予定の所得制限撤廃を柱とする高校無償化の拡充です。年度内成立が危ぶまれる中、教育現場の混乱を避けるためにも暫定予算が必要と指摘されてきました。年金や公務員の給与など、必要最低限の経費を盛り込むのが基本となる暫定予算案。23日、ペルシャ湾の安全確保について官房長官に申し入れをした国民民主からは、こんな声も出ています。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「通常は義務的経費に限られるけれど、今やっている政策の延長的な政策的経費、電気・ガスの補助の延長であったり、あるいはガソリンや軽油の価格を引き下げるための基金の上積み、こういうものは与野党の合意が得やすいと思うので、暫定予算に入れたらどうかということを提案している」
