
今、中国で「ザリガニ飼育」と呼ばれる活動が、若者だけではなく高齢者の間でも大流行しているという。最新のAIサービス上で突如始まった中国人の流行とは?
【画像】便利な「ザリガニ飼育」AIエージェント 安全上のリスクは…?
“ザリガニAI”中国で大流行
ビルの前に並ぶ長い行列。これ、全員「ザリガニ飼育」希望者なのだ。といっても、生き物のザリガニではなく、あるAIサービスの無料インストール希望者だ。
それが、ザリガニのようなデザインのアイコンが特徴のAIエージェントサービス「Open Claw」。一体どんなものなのか?
ITジャーナリスト
三上洋さん
「自分の意思を反映させるロボットを持つみたいな感じです。例えばブラウザー上で、情報を集めて集約する。たくさん来るメールを分類して、一通一通に返信を書く。返信の内容のテーマを大体与えておけば、それに合わせたものをやってくれます。任せてすべて実行できるというところが、AIエージェントの最大の魅力です」
従来のAIが質問に答えるだけだったのに対し、「Open Claw」は人間の代わりに作業自体を完了させるのが特徴だ。
例えば、メールの送受信や株式の情報収集、動画編集など、複数の手順を必要とする操作を自動で行わせることができるという。目的に合わせて活用できるよう機能を追加、学習させていくことが、まるで飼育に似ていることから「ザリガニ飼育」とSNSで表現され話題となっている。
週末ともなればAI分野で働く人や投資家などが参加するイベントが開催されるなど、注目が集まっている。
初めてインストールした大学生
「AIエージェントを入れたらどんな影響をもたらすか知りたかったんです。就職活動に使いたいです」
4日前にインストールした会社員
「最初は定刻に投稿内容を送ってくれと頼んだけど、勘違いされて送ってくれなかった。慣らし運転が終わったらやりたいことを把握してくれて、覚えてくれました!」
中国で大ブームとなっている「ザリガニ飼育」。なぜここまで急速に広がったのか?
三上さん
「中国では繰り返しザリガニ養殖のブームが起きております。これは砂漠の中でも家の一つの水槽でもザリガニを育てると、それは食用になって高く売れるんだという、副業の象徴なんですね。そういう意味でも今回はぴったりだった。ザリガニというキーワードで中国人全員が『ああそういうことね』と理解できたということが大きい」
AIエージェントとは?
ザリガニAIに代表されるAIエージェントサービス。改めてどういったものか見ていく。
目標を与えれば自律的に計画を立てて実行するというAIサービス、それがAIエージェントサービスだ。
例えば、出張に行く際に「来週月曜日に1万円以下の禁煙ルームを探して予約して」という指示を出すと宿泊サイトを検索し、条件に合うホテルを選択して、予約することができるそうだ。
他にも届いたメールを読み、重要度を判断して返信案を作成したり、添付ファイルを適切なフォルダに仕分けることもできるという。
一見すると便利に見えるAIエージェントだが、安全上のリスクを専門家は指摘する。
ITジャーナリストの三上さんによりますと、「パソコンの操作をすべてAIに任せると、例えばそこに人間がネットバンキングの情報を入れた場合、AIが勝手にその情報を使ったり、他者に流したりするかもしれない」という。
こうしたリスクにどう対策すべきなのか。
三上さんは「普段使っている個人や企業のパソコンにAIエージェントを直接入れると、中にある情報をすべて渡すことになるため、AIエージェントを動かすためだけの専用端末を別に用意することが必要になる」とし、また「ネットバンキングなどの重要なシステムには絶対に触らせないこと。AIに与える権限を制限して、最終決定権を人間が持つことが危機管理として重要」としている。
(2026年3月23日放送分より)
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