
母親代わりのぬいぐるみを抱く姿で、世界中で人気を集める子ザルの「パンチ」。その人気に乗じた詐欺が横行している。その手口とは?
【画像】飼育員が撮影した16種類のパンチを楽しめるLINEスタンプ
2025年度の来園者数 過去最高
先月番組でも取材した市川市動植物園の人気者、ニホンザルのパンチ。オランウータンのぬいぐるみと一緒にゴ~ロゴロ。生後間もなく育児放棄され、母親代わりのぬいぐるみと過ごす姿がSNSで拡散され、瞬く間に大人気になった。
その姿を見ようと日本人のみならず…。
アメリカから来園
「サルを見に来た。きょうニューヨークポストで読んだんだ。トップニュースが市川のパンチだった」
さらに、ニューヨーク・タイムズも「世界中の大勢のファンがパンチを応援し、緊迫した情勢の中で彼を希望の光として歓迎している」と伝えた。
海を越え、まさにワールドクラスの人気者になったパンチを一目見ようと、長蛇の列ができ、2025年度の来園者数も過去最高の30万人を突破したという。
「頑張って群れの中で生きていかないといけない。頑張ってほしいと思って応援している」
そんな世界中からの応援を一身に受けたパンチに大きな変化が…。“ぬいぐるみ離れ“だ。
番組が先月会いに行った時は、ぬいぐるみを抱えたり、群れになじめず独りぼっちでいることが多かったパンチだったが、日に日に、群れのサルと一緒に過ごす時間が増えてきたという。
頑張れ!広がる応援の輪
そんな「頑張っているパンチを応援したい」という声から、市川市がある取り組みを始めたという。
市川市 経済観光部 動植物園課
安永崇課長
「パンチや市川市動植物園を応援してもらえる、そのような受け皿作りが急務。今回サポーターズガイドとして、整備をして公表させてもらいました」
寄付の専用口座やふるさと納税など、パンチの支援方法がまとめられている。その名も、ハッシュタグ「がんばれパンチ サポーターズガイド」!
さらに飼育員が撮影した16種類のパンチを楽しめる、ハッシュタグ「がんばれパンチLINEスタンプ」も発売されている。
安永課長
「この1週間ですべての取り組みを合計して、1000万円を超える金額を集めることができた」
「きちんと予算化をして、動植物の環境の向上・施設の運営に充てさせてもらう予定」
開始からおよそ1週間で絶大な効果を生んでいる市の取り組みだが、こうした取り組みの背景にはパンチの人気に乗じた詐欺の横行があるという。
パンチ人気に乗じ詐欺
応援したい人の気持ちを利用する人に園関係者は憤っている。
パンチの動画や飼育員と一緒にいる映像などをあたかも当事者のようにSNSにのせるアカウントがあるようだ。
例えば、ある偽物とみられるアカウントには「私の弟とスタッフは一生懸命掃除をしています」などと書かれていた。コメントに少し違和感がある。
そして、支援を求めるメッセージとともに、リンクがはられ、そこを選択すると現在は削除されているが、怪しい販売サイトにつながるようになっていたそうだ。
こうした投稿の中には、5万以上の「いいね」がついているものや、見た人が本物だと思ったのか、「世話をしてくださってありがとうございます。大好きです」などコメントがついていたものもあったという。
市川市動植物園課の安永さんは、「飼育員は個人でパンチの情報を発信していない。ましてや寄付金集めなどは断じてしていません」としたうえで、「偽サイトや偽の寄付活動に踊らされることなく、市川市や動植物園、それからパンチのことを応援していただきたい」と話していた。
サポーターズガイドを公開
こうしたこともあり、市川市が16日に公表したのが、ハッシュタグ「がんばれパンチ サポーターズガイド」だ。
サポーターズガイドには、国内、海外それぞれからパンチを応援したいという人向けに、日本語と英語で寄付の方法などが書かれている。
振り込みなどのほか、ふるさと納税による寄付もあり、動植物園関連の返礼品はペアチケットだということだ。さらにLINEのスタンプなども販売している。
ふるさと納税の担当者は「パンチをきっかけに、動植物園や市川市の地域のファンになってもらえればありがたい」と話していた。
集まった寄付は、パンチだけではなく、市川市動植物園の動物の環境改善、及び施設管理などの運営事業に使われるということだ。
(2026年3月24日放送分より)
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