ABEMAとショートドラマプロジェクト「ショードラ」で配信された縦横ハイブリッドドラマ『バッドチョイス・グッドラブ』が最終回を迎えた。本作は、ABEMAの横型ドラマとショードラのSNS縦型ドラマをそれぞれ異なる視点で展開する新しいスタイルのドラマで、下北沢を舞台に、元カレとの失恋のトラウマを抱えたヒロイン・鴨居ひよりが大学2年生にタイムスリップし、"二度目の選択"に向き合う姿を描いた。ドラマ初主演としてひよりを演じた宮崎優と、音楽にしか興味がない不器用な元カレ・須藤鯨を演じた山下幸輝に、全話配信を終えた今の思いを聞いた。
「恥ずかしいんだけど頑張ってる感じが可愛い」最終回の感想とキャラクターへの思い
――最終回を全部見終えて、今どんな気持ちですか?
宮崎優(以下、宮崎):胸キュンでした、私は。
山下幸輝(以下、山下):なんかあったかいっすよ。あったかいと感じる作品ですね。
宮崎:どっちも恥ずかしがりそうなところがいいんですよね。どっちかが行くとかじゃなくて、恥ずかしいんだけど頑張ってる感じが可愛いなって思います。
―― 3話のラストで、ひよりがトラウマを乗り越えて現在の鯨と再会するシーンを撮り終えた時、どんなことを感じましたか?
宮崎:最終回のそこはクランクアップの日だったんです。悲しくて悲しくてしょうがなくて、もっと長く続かないかなって思ってましたね。こんな楽しい現場はないとずっと言ってました、私。
山下:最後のクランクアップの日はラーメン屋のシーンだったと思うんですけど、あの日はいっぱい喋れてるわけですよ、お芝居で。一番普段の感じに近い感じですね。普通に2人みたいな。
―― 鯨が実はタイムスリップしていたという秘密を抱えながら撮影していた感覚はどうでしたか?
山下:特に考えすぎずにやっていましたね。演じてる時は一応、2周目だなみたいな気持ちはどっかにありつつ、でも考えすぎないように。
―― ひよりと鯨のその後はどうなっていると思いますか?
宮崎:すぐ付き合ったりしないでほしいです。あのまんま気になっていてほしい。見てて面白いから。
山下:落語はまた行くんですかね。
宮崎:行ってほしいですね。
山下:多分鯨は行きたいって言うだろうね。
―― 初めて脚本を読んだ時の感想を教えてください。難しいと感じた部分はありましたか?
宮崎:台本だけだと、最初のシーンとか4年前の場面とか、映像にしてみないとわからないことが多くて、イメージするのも難しくて監督とたくさんお話ししました。あと、恋愛マスターのところが本当に一番怖かったですね。ずっと悩んでました。
山下:劇中で鯨は"サブカルな不器用男"みたいに言われるんですけど、そこの塩梅が難しかったですね。撮影して、オンエアを見てたら、全然嫌な男じゃないんですよ。普通に優しい人。まっすぐな人だなと。
―― ひよりは「今度は絶対に付き合わない」と決意しているのに、気づけば鯨に惹かれてしまう。その矛盾した気持ちを表現するために、どんな風に役を作りましたか?
宮崎:これはもうとっても共感したので、そのまま演じました。学生の時に好き避けしちゃってた人がいたんです。好きだと避けちゃう。すごい避けちゃったりとかしてたんで、ひよりに近いのかなって思いました。
―― 鯨はひよりから散々な言われようをされながらも、虫を素手で外に放したり、好きな人にメンマをあげたり、不器用だけど優しい部分がありますよね。どんな風に役を作りましたか?
山下:愛される人でいたいなっていうのはずっと意識していましたね。自分にめちゃくちゃ近いなと感じる部分もあって。サブカル好きだし、物持ちも割と良い方だし。
―― ずっと使っているものがあるんですか?
山下:小学校の時の体操服、まだ持ってます。
宮崎:ええ? 半袖半ズボン?
山下:着てはないけど、ありますね。上京するタイミングで持っていこうかなと思って。
―― ひよりがトラウマの正体は自分自身にあったと気づきます。共感できる部分はありましたか?
宮崎:自然とトラウマになっていることって大人になって多いかなと思って。よく考えたら、これってトラウマなのかもしれないとか。ひよりを演じた時にそういうことを考えていました。あと私、思ってること言ってしまうタイプなんですけど、好きになったりする人には言えないんです。そういう人にうわーって気持ちを言えるのは、羨ましい部分がありましたね。
―― 鯨にとって音楽はすべてですが、山下さん自身もWILD BLUEのリーダーとして音楽とダンスに向き合っていますよね。鯨の「音楽に生きる」スタンスと共感した部分はありましたか?
山下:やっぱり自分の夢の方にフォーカスしてるのかなと思います。そこは一緒ですね。
「リズムが合う」現場の化学反応と主題歌「You」への思い
―― 一緒に演技してみて、「そこ、そう来るか!」と驚いた場面はありますか?
宮崎:私が一番好きなのは3話ラストの歩道橋のシーンです。ひよりが「メンマ、くれる?」と聞くと、鯨が上から「うーん」ってうなずくんですよ。そう来るんだーって。すごいリアルなお互いの関係値がその「うーん」で伝わる気がして、すごいなぁと思いました。
山下:宮崎さんのリズムが好きです。リズムがすごい合うんですよ。すごいお芝居しやすい。ラリーがしやすい。
宮崎:よかった。なんか引っ張ってもらえるような感覚でした。他の人とやるとスピード感が落ちてるのを自分で感じる時があって。でもぴったり合うっていうのはありました。
―― 宮崎さん、初主演はいかがでしたか?
宮崎:同世代との現場も初めてだったし、女子が多い現場も初めてだったし。でもみんな優しくて、いい人しかいなかった。
――山下さんは同世代の作品も多いと思いますが、今回の現場はどうでしたか?
山下:穏やかでしたね。学園ものとかだと熱い役も多いんですけど、この現場はすごい心地が良くて。撮影に行くのが本当に毎日楽しみでした。
宮崎:小学生みたいに、会う時に「明日これ話そう」って考えてたの。
山下:僕も考えてましたよ。なんかワクワクしちゃって、「これ明日話してやろう」って。笑ってくれるかなって思ってました。
――山下さんに伺います。主題歌「You」に込めた思いを教えてください。
山下:曲だけを聴いた時と、MVを見ながら聴いた時と、歌いながらと、全部感じ方が違うんです。恋愛のものにもなるし、友達同士のものにもなる。いろんな聴き方で聴いてもらえたらなと思います。本当に、脚本を読んで書いてくださったんで、ぴったりに仕上げてくださって。レコーディングもすごく楽しかったです。
宮崎:本当にこの2人の空気感、温かい感じが聞こえてて、それが私はすごく好きでした。
――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
宮崎:鯨くんの笑顔集を作った方がいいと思う。何回も見てほしいですね。
山下:ひよりが過去のトラウマと向き合うように、自分と向き合うみたいなのがひとつテーマでもあるのかなと思います。やり直せないからこそ毎回を大事にっていう。この作品を見て、自分と向き合ってもらえたらうれしいです。
――もし次にまた共演するなら、どんな役や設定がいいですか?
宮崎:幼馴染で恋しちゃう話がいいな。
山下:夫婦がお互いスパイで、実はターゲットがお互いになっちゃって殺し合うやつ。ミスター&ミセス・スミスみたいな。
宮崎:超面白そう。アクションしたいんですか?
山下:したいです。アクション楽しいですよ。体めっちゃ痛くなるけど。宮崎さんは、リズム感めっちゃあるから絶対すぐできると思う。
宮崎:やった!
※宮崎の「崎」は正式には「たつさき」
この記事の画像一覧










