2日の参議院外交防衛委員会で社民党の福島みずほ党首が、熊本・健軍駐屯地と静岡・富士駐屯地に長射程ミサイルが配備されたものの、住民説明会が行われていない問題について取り上げた。
福島党首はまず「住宅地や学校や病院など人々の暮らしがある隣接にミサイル配備などがされれば、有事の際に標的になるのではないかという不安を住民が持つのは何ら不思議ではないと思います。現場に私も何度も行っていますが、小学校が400メートルのところにあるんですよ。本当に周りはたくさんの民家があります。ですから住民がそういう不安を思う気持ちは理解できるでしょうか」と質問。
小泉進次郎防衛大臣は「住民の皆さんの中で様々な声があるということはもちろん受け止めながら、必要な情報提供そして我々防衛省自衛隊が進めている政策に対してもご理解を得られるように努力を尽くしてまいります」と答えた。
福島党首は「住宅街のど真ん中にミサイルを置くんですよ。1000kmも飛ぶという長距離ミサイル、一歩間違えて先制攻撃になったら反撃される、住民の皆さんが不安に思うのは当然じゃないですか。住民説明会をやっていません。イージス・アショア(陸上型イージス)は山口でも秋田でも、秋田では何度もやっています。住民説明会やるべきじゃないですか。首長に対してミサイルの展示場でその人たちに説明をすることは住民説明会ではないですよ。九州防衛局は少し考えているみたいですが、これ阻んでいるのは防衛省の本省です。本省が住民説明会をやらないと決めている。大臣あなたの政治決断で住民説明会やれるんですよ。住民説明会をやると何かやばいんですか、問題が起きるんですか、答えられないんですか」と詰め寄った。
小泉防衛大臣は「まず住民の皆さんや地域の代表である首長、議会、自治会の皆様に先日装備品の展示も行い、その際にご質問などについてもお答えもさせていただき、熊本県知事や熊本市長からもこの取り組みについて一定の評価をいただいたものと受け止めております。なお装備品の展示については熊本県知事、熊本市長からは一般の方に向けた装備品展示の実施についてご要望をいただいております。防衛省としてはこれを真摯に受け止めて実施時期を含め装備品展示の在り方についてしっかりと検討していきたいと思います」と答えた。
福島党首は納得せず「展示は説明会ではないですよ。説明会はきちっと説明して住民の意見についてもきちっと答えるのが説明会じゃないですか。原発やってますよ、説明会。イージス・アショアはやったんですよ。何でやらないんですか」と追及。
小泉防衛大臣は「その説明の在り方また情報提供の形というのは個別によって、総合的に判断をさせていただきます」と述べた。そして「一般の方向けの装備品の展示の実施時期そしてその展示の在り方についてはしっかりと検討していきたいと思っています。先ほど九州防衛局のことにも触れていただきましたが、現場で本当に努力をしていただいている九州防衛局の中でもQ&Aとかさまざまな情報提供についても努めていますので、これからもしっかりと丁寧に対応させていただくつもりです」と答えた。
福島党首は「展示会と説明会違いますよ。展示会、立って見ているだけじゃないですか。座ってちゃんと説明会をやるような、展示会と説明会を兼ねるようなこともあるかもしれませんが、それを拒否することは理解ができません。そして東富士の件に関して、59年前に『ミサイル基地としない』と覚書があるにもかかわらず、それを今踏みにじっていることに強く抗議をいたします。ぜひ小泉大臣の判断でやってくださいよ。説明会やらない住民の不安は分かるって言ったじゃないですか。応えないのはおかしいですよ。民主主義に反してますよ」と述べて次の質問に移った。
イージス・アショアの配備をめぐっては、防衛省が示したデータに誤りがあったことや、秋田市での住民説明会で防衛省職員が居眠りをしたことなどで住民の反発が強まり、2020年に河野太郎防衛相(当時)が改修に莫大なコストがかかることを理由に断念を発表した経緯がある。(ABEMA NEWS)
この記事の画像一覧
