——竜也と詩と怜太は同じ中学からの仲良しで、「虹色青春計画」の中で初めて友人関係になっていくわけですが、もともと幼馴染である美織とはまた違った関係性がありますよね。
上村:やっぱり幼馴染ということもあって、高校で知り合ったメンバーとは違う空気感がずっとありますね。「虹色青春計画」についても美織には相談できて、お互いに協力者として一緒にいられる。2人で電車で帰っている最中の、そこでしか話せない会話の空気感とかも、すごくいいなって。
——美織としては怜太とお近づきになりたいから夏希に協力していますが、そんな幼馴染の友人という関係性の変化も、ドラマとして描かれていきます。
上村:あくまで友達として深まった絆だとは思うのですが(夏希のとあるシーンを見たことで)少し動揺したような表情もあって。友人としての空気感も中村カンナさんと一緒に芝居をするなかで、ほかのメンバーとは違うざっくばらんな感じをお互いに出し合ったと言いますか、雑に会話をするぐらいの距離感で演じていけたので、それがすごく心地良かったですね。
——第3話でカラオケに行くシーンがありますが、そこで実際のアーティストの曲を夏希が歌っていることにも驚きました。
上村:実は夏希として何曲か歌わせていただいているのですが、そのなかの1曲としてレコーディングさせていただきました。あくまで物語の一部として歌っているわけですが、カラオケ自体が久しぶりでヒトカラばかりだった夏希が、詩に一緒に歌おうと誘われてドキドキしながら歌い出すというシチュエーションで……原作の雨宮先生からも「上村さん、夏希は歌が上手いんですよ」って言われていて(笑)。
——それはプレッシャーですね(笑)。かなり絶妙な歌唱が要求されますよね?
上村:そうなんですよ(笑)。それなりに上手ではあるけれど、最初は緊張していて伸び伸びとは歌えていない状態からスタートして、みんなの合いの手があって少しずつ自信を持ち始めていくという変化を持たせたいと、僕からも(レコーディングの際に)提案させていただいて。
——青春をやり直すために、最初は気を張りながら、ひとつひとつの物事に向き合って変わっていく夏希の象徴のようなシーンだと感じました。
上村:夏希の上手だけれど等身大な感じや、頑張った結果上手くなったということが、歌唱からも滲み出ればいいなと思いつつ、丁寧に作っていきました。
チート能力を持って無双するわけではなく、ひたむきな努力と誠実な向き合い方で新たな青春時代を過ごそうとする灰原夏希。その行動の結果、周りの人々の行動も変わってくるのが『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』の見どころだ。ぜひ今後の放送を楽しみにしていてほしい。
取材・撮影・テキスト/kato
(C)雨宮和希・ホビージャパン/「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」製作委員会

