
群馬県伊勢崎市に本格的なベトナム料理店が続々とオープンし、人気を集めています。街は「リトルベトナム」とも呼ばれるようになってきました。
【画像】故郷の味を日本に 難民として日本に来たベトナム料理店社長
約1.8%がベトナム人
米粉でできたツルツルモチモチの麺に、3時間じっくり煮込んだ群馬県のブランド牛「上州牛」のすね肉が乗った店の1番人気、ベトナム料理の「フォーボー」です。
牛骨やタマネギなどから丁寧にとった優しいだしの旨味と、八角やシナモンなど5種類の香辛料の香りが口いっぱいに広がります。
群馬県伊勢崎市にあるベトナム料理店「安樂」には、本場の味を求めて多くの客が押し寄せます。
群馬・桐生市から来た客(40代)
「ベトナムでフォー屋さんに行った時の味にすごく似ていて、それで結構好きです」
常連客(30代)
「リトルベトナム。日本にはない味わいというのが、すごく魅力的」
伊勢崎駅を中心にベトナム料理店が集まり、「リトルベトナム」と呼ばれるようになった伊勢崎市。市内に住むベトナム人の数は10年で3.6倍に増加し、おととしは3800人に。市内の人口のおよそ1.8%がベトナム人となりました。
その理由は伊勢崎市が関東有数の工業集積地となっていて、ベトナム技能実習生らを受け入れる企業が多いことです。
さらに、周辺にベトナム戦争で難民となった人たちの受け入れ拠点があったことから、ベトナム人コミュニティが地域に根付いていたことが背景にあります。
市は去年「多文化共生センター」を開所し、国籍や言葉の違う人たちが互いの文化を大切にしながら、一緒に生活できるよう行政情報や相談窓口を開設し支援しています。
故郷の味を日本に
ベトナム料理店をオープンした山本慶さん(40)も、難民として日本に来た1人です。
「3歳のころ、当時難民ですかね。両親と僕とお兄ちゃんで、香港経由で難民を受け入れてもらって日本に来た」
28歳のころ、仕事でベトナムに戻った時に見つけた本場のおいしいフォーの店に通い続けて、店主からレシピを伝授してもらい、故郷の味を日本で伝えようと今の店を作りました。
「これからどんどん(ベトナム料理を)広げていこうと。ここに来ればいろんな人も来るので、交流ができるようにしたい」
(2026年4月8日放送分より)
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