「日本の防衛戦略がアメリカの戦略と一体化」「日本だけではコントロールできない事態に巻き込まれるリスク」参政議員が安保3文書について質問

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川裕一郎議員
【映像】「なぜ今前倒し改定が必要なのか」質問をする川議員の様子
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 8日の衆議院内閣委員会で、参政党の川裕一郎議員が安保3文書改訂の問題を取り上げた。

【映像】「なぜ今前倒し改定が必要なのか」質問をする川議員の様子

 川議員はまず、「3文書とは国家安全保障戦略、国家防衛戦略、そして防衛力整備計画の3つであり、日本がこれからどのような危機に備え、どのような防衛力を持ち、どのように国を守るか、その基本方針を大まかな道筋で示すいわば日本の安全保障の設計図といえる」と説明し、「官房長官の所信ではこの3文書を当初の想定より前倒しで改定するという方針が示されました」と述べた。

 「前倒し改定の意図についてです。所信では前倒しで改定するとだけ記されており、なぜ今このタイミングで前倒し改定が必要なのか、その十分な説明がなされていません。今回3文書を前倒し改定とするに至った最も大きな理由は何でしょうか」と質問。

 木原官房長官は「現行の3文書を策定したのは2022年です。その2022年と現在を比べてみると、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序への挑戦が勢いを増すとともに、インド太平洋では中国・北朝鮮のさらなる軍事力の増強、また中露や露朝の連携強化が見られます。また各国はロシアによるウクライナ侵略を教訓に、無人機の大量運用を含む新しい戦い方、また長期戦への備えを急いでおります。そういった安全保障環境の変化がさまざまな分野で加速度的に生じているのが現状ではないかと思います。こうした急速な変化に適切に対応し、強い覚悟を持って我が国の独立と平和、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、3文書を改定し現実的で強靭な安全保障政策を前に進めていく必要があると考え、前倒しを検討しているところであります」と前倒しの理由を述べた。

 また川議員は「どのように認識しているのか伺います。私は現行3文書には次のような深刻な問題があると考えています。日本の防衛戦略が同盟国、とりわけアメリカの戦略と一体化を強める一方で、日本自身の主体的な戦略や自国の国益がどこにあるかが国民から見たら見えにくくなっているのではないかという点です」としたうえで、「日本列島が他国間の対立の最前線として位置づけられ、日本だけではコントロールできない事態に巻き込まれるリスクが高まっていないか。官房長官は現行3文書における対米依存度の度合いについて問題意識をお持ちかどうか、お伺いしたいと思います」と質問。

 木原官房長官は「同盟国アメリカへの対米依存度はどうかというようなご質問かと思いますが、裏を返せばこれは日本の国益は何か、ということなんだろうというふうに思います」と述べた。

 そのうえで「安全保障環境が一層厳しさを増している現状において、もはやどの国も一国のみで自国の平和と安全を守ることはできないという現状であります。こうした中で我が国の平和と安全を確保するという観点から、我が国の外交安全保障政策の基軸である日米同盟、その日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化を図るべく米国との間で緊密に連携していくことは重要だというふうに考えています。それに加えて、一国でも多くの国々と連携を強化することもまた重要であり、日米同盟を基軸としつつオーストラリアであったり、あるいは韓国であったり、フィリピンをはじめとする地域のパートナーとの連携を一層強化し、同盟国・同志国のネットワークを重層的に構築・拡大をすることで、地域全体で抑止力を強化していく必要があると考えます」と説明した。

 続けて「同時に我が国を守り抜くのは、我が国自身の努力にかかっているということは言うまでもありません。自らの国は自らで守る。そういう強い意志と努力があって初めて、いざというときに同盟国等とともに守り合い、助け合うことができるのではないでしょうか。こうした基本姿勢の下で、我が国自身の主体的判断に基づいて安全保障政策を進めていく考えであります」と答えた。(ABEMA NEWS)

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