
自宅近くで行われた捜索には、鑑識とみられる警察官の姿がありました。元鑑識官が話す「現場の『つぶしの作業』」とは。捜索の現在地を確認します。
現場に“精鋭”鑑識 進展は
車に積み込まれたブルーシート、鑑識の姿をみた元神奈川県警捜査1課の鳴海達之氏は…。
「本部の鑑識課の中にある機動鑑識と呼ばれるチーム。略して“機鑑”と呼称している」
機動鑑識とは、どんなチームなのでしょうか。元滋賀県警鑑識課で機動鑑識をしていた坂本啓一氏に話を聞くことができました。
「基本的に機動鑑識はマスクを使う。指紋の粉がありますよね。鼻に入ってカチカチになる。鑑識のプロですね。機動がついているから、動き回るということ。現場に一番最初に入る。機動鑑識が動いたということは、早めに手を打たなければならない何かが見つかったか、よく分からないものがあったか、確認のために行く必要がある」
機動鑑識は、より専門的な道具を持ち最初に現場に駆け付け、鑑識技能検定で上級が必要だと坂本氏は話します。
小6男児不明 捜索続く
今回の行方不明事案は、そもそも生活安全部の人身安全対策課が動いています。一方、鑑識は事件などを扱う、刑事部の中にあります。部署を乗り越え、現場に鑑識がいるということはどんな意味を持つのでしょうか。
坂本氏
「(Q.行方不明事案でも機動鑑識に依頼は)事件に発展する可能性もあるから、最初に現場保存をしないといけないので、一応入ります。鑑識課がいれば、証拠保全措置をとる」
「警察の人の動きを見ると核心に迫っているのではと。場所を特定できる可能性が出てきた」
鳴海氏もこう指摘します。
「今までの捜索は機動隊が中心に池や河川をやっていた。そこに鑑識の車はない。もしかしたら結希くんに関する何かあったのかと思います」
ただ、行方不明からすでに16日たっています。
坂本氏
「(Q.痕跡などはなくならないのか)もちろんなくなる。なくなりますけど、その痕跡が残ることもある、逆に。それを探すのが鑑識のプロ」
「この五感の作業によって異常性を見つけていく。何か色が変わっているなとそれをよく見てみる、普通の水ではなかったということも実際にありました」
「現場に異常はなかった」というのも一つの重要な情報だといいます。
鑑識の“つぶし作業”とは
8日もおよそ30人体制で捜索が続けられていますが、何かが見つかったという話は出ていません。
坂本氏
「なにもなかったことが大事」
警察は現場での捜索は「可能性をつぶす作業」だとしています。「つぶす動き」とは何なのでしょうか。
「白いバンが入ってきます」
鳴海氏
「後ろに荷台がいろいろ乗っていれば、鑑識の車かもしれない。鑑識なのか、1課なのか、科捜研なのか」
行方不明になっている安達結希さん(11)の自宅近くで行われている捜索。7日は、鑑識の姿がありました。
坂本氏
「鑑識は取り扱うものがすごく多い。それを現場で探すのは大変だから、きれいに並べて整理整頓しておく」
現場で鑑識は、どんな作業をしていたのでしょうか。
坂本氏
「例えば、そこに子どものおもちゃとか何かあったにしても、それが今回行方不明になった子どもの関係したものであるかどうかということの、鑑定的なものも現場で必要になることがある」
警察は現場での捜索は「可能性をつぶす作業」だとしています。
坂本氏
「子どもさんに関係するものがあったかないか。絞っていってるというよりも、つぶしていってる。この現場は関係ないこの現場は関係ない。だんだんそれをつぶしていけば真実に近づいていく」
情報提供先:南丹警察署 0771-62-0110
(2026年4月8日放送分より)
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