イラン情勢に農家苦悩 野菜5%値上げを検討 停戦合意も「楽観できない」

イラン情勢に農家苦悩 野菜5%値上げを検討 停戦合意も「楽観できない」
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 イラン情勢の影響で、食卓になくてはならない野菜にも影響が及ぶかもしれません。農家の苦悩を取材しました。

【画像】ハウスの張り替えは1棟10万円 野菜値上げ避けるためにテープで補修

5%値上げ検討「もう限界」

小松菜や水菜、ホウレンソウなどを栽培
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ふしちゃんファーム
大友遼平つくば農場長

「ある程度育った小さめの小松菜」

 番組が取材に訪れたのは、茨城県にある農場です。小松菜や水菜、ホウレンソウなどを栽培。8日は、白菜の収穫に追われていました。しかし…。

「(Q.きょう社長はいない?)年度初めのあいさつに行っていて、そこで値上げ交渉をしているかも」

イチゴも有機栽培
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 有機イチゴや有機野菜を育てている農場。栽培しているほぼすべてについて、およそ5%の値上げの検討をしています。そのワケは?

「ハウス全体を覆っているビニールも値上げと言われています。ハウスの下にあるマルチというシートも値上がりすると聞いています」

 季節や天候に左右されず、1年を通して安定的に供給するため、主にハウスで栽培していますが、欠かせない資材が3割ほど値上げされると言われています。

 原料となる石油やナフサの調達が困難なため、価格を上げざるを得ないといいます。

破れた部分をテープで補強
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 ハウスを覆っているビニールは経年劣化で破れ、テープで補強。その補強した所も破れている部分があります。

 穴から害虫が入ってくる可能性があるため、張り替えたいところですが…。

「(値段が)上がるということも考えて、テープでまだ頑張ったほうが若干安い」

 張り替えには1棟10万円ほどかかることもあり、資材費が3割高くなるのは大きな痛手です。

停戦合意も「楽観できず」

 野菜を包装するプラスチックフィルムも、3割ほど値上げの可能性があります。さらに、商品名や生産者名が印刷されたフィルムは、先月末ごろから発注ができなくなりました。

「無地の袋だと、シールを貼るという作業をしなければいけない。ひと手間がどうしても増えてしまう。印刷されているものだったら、ひたすら流していくだけ。作業スピードが全然変わってくる」

野菜包装フィルムも約3割値上げの可能性
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 しかし、8日はイランとアメリカの停戦合意を受け、原油価格が下落しました。事態は好転しないのでしょうか?

「(2週間)停戦したところで、たぶんすぐに資材価格は下がったりはしないと思う。引き続き高くなる想定で動いて、安くなったらラッキーという気持ちでやっていくしかない」

すっぴん小松菜
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 得意先へのあいさつ回りを終えた伏田直弘社長も楽観視はしていません。

「作業の合理化、機械化とか製造コストを下げる努力はしているが、もう追いつかない」

(2026年4月9日放送分より)

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