
和歌山県の高野山金剛峯寺が、タンクトップやミニスカートなど、露出の多い服での参拝をやめるよう求める立て看板を来月にも設置する方針です。
神聖な場所に「過度な薄着」
8日の正午の気温は9.2℃。ほとんどの参拝客が上着を着こんでいましたが、ミニスカート姿で参拝する外国人観光客の姿もありました。
和歌山県の高野山金剛峯寺。弘法大師・空海が開いた真言宗の総本山です。
豊かな自然と荘厳な雰囲気を感じることができると外国人観光客の間で評判が広がり、おととしには訪れた人がコロナ禍前の年間140万人台に回復しました。
そこで問題になったのが、過度な薄着です。
スペイン人女性(Facebook投稿)
「私がこれまで訪れた中で最も神秘的な場所の一つです」
おへそまで見える肌着のような格好に、短パン、ノースリーブで記念写真を撮るグループも。参拝客の急増とともに、薄着で訪れる人が増加しています。
高野山側はおよそ2年前からタンクトップ、キャミソール、オフショルダーの場合はジャケットを着ることを求め、ミニスカート、ショートパンツについては控えるよう呼びかけています。
空海は、今でも人々に救いの手を差し伸べているとされ、御廟(ごびょう)がある奥之院(おくのいん)は特に神聖な場所とされる浄域になっています。
高野山金剛峯寺ホームページ
「浄域である奥之院では服装によっては厳しく対応させていただく場合があります」
しかし、思ったほどの効果がなく、高野山側は新たな対策に乗り出します。
来月から立て看板設置
来月6日から境内にタンクトップなどの薄着を控えるよう呼び掛ける立て看板を設置。参拝の心得を書いた紙を直接配布することを決めました。
参拝客(70代)
「(肌の)露出はいかがかなっていうのは思います」
観光客(イタリア人)
「神聖な場所は服装を正すべきです」
「(イタリアの教会でも)Tシャツはいいけどタンクトップなど短すぎる服は入れません」
高野山側は次のように話しています。
総本山金剛峯寺 高野山執務公室長
藪邦彦さん
「決して排除するというわけではなく、より良い参拝の仕方を定着させていただければありがたいなと思っています」
知らずに薄着で来てしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
こちらのお店には白衣が売られています。白衣とは、空海が四国八十八カ所を巡った時に着用したとされる装束です。
実際に着てみると、普段着の上からでも問題なく着ることができます。
土産物店、中本名玉堂・中本勝也社長は次のように話します。
「すべての方が気持ちよくお参りできる格好になるのであれば、それに対してご協力なり、お手伝いできることはしたいなと思います」
高野山側は、苦渋の選択だったと話します。
藪さん
「看板が設置されておりますと、どうしても、少し威圧的に感じてしまわれる方もあるでしょうし、その辺は非常に苦労して悩ましいところではあります」
(2026年4月10日放送分より)
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