9日のメジャーリーグ、ドジャース対ブルージェイズの試合前、ドジャースの山本由伸投手(27)たちが談笑する輪の中にいた日本人の女性。実は、ブルージェイズの選手たちの体を支える重要な役割を担っているスタッフなんです。
気配りとアイデアで支える
ブルージェイズのメジャーリーグ栄養士・讃井友香さん(31)です。
食堂のメニュー考案をはじめ、選手全員の体組成を計測し、体質などを把握。一人ひとりに合ったアドバイスを送っています。
「選手を知って、コミュニケーションをとって、信頼してもらうことが一番大事」
そんな讃井さんの仕事ぶりが去年、注目を集めました。
延長18回までもつれたワールドシリーズ第3戦。試合開始から5時間が過ぎた延長15回、試合中になんと選手がスイカを食べていました。
実は、讃井さんが選手の体調を考え、機転を利かせてフルーツを提供していたんです。
「13回、14回くらいだったのかな。おなかすいてるよねって、ずっと思っていたので。クラブハウスの人たちがフルーツを切れると言ってくれたので。水分補給も兼ねて提供しました」
トレンドのコンブチャ導入
そんな讃井さんの気配りとアイデアはスプリングトレーニングの食堂にもあふれていました。
「今年から取り入れたんですけれど、シェフが作ってくれるスナックバー。アイデアからすると、コーヒーショップにあるスナックボックス。それをまねて。ナッツとサラミとチーズとグレープと入ってあって。たんぱく質もとれるし、ナッツの油もとれるし、果物で糖質もとれるので。すごいバランスのいいものかなと思っています」
さらに、アメリカでトレンドのコンブチャを導入。時にはスイーツもあります。チートデイを設けて、甘党の選手に寄り添ったサポートもしています。
昨シーズン、52試合に登板し7勝を挙げたフィッシャー投手(25)はこう話します。
「彼女は選手の体質やニーズに応じて工夫してくれます。選手たちの健康維持に欠かせない存在です」
メジャーリーグ栄養士に
メジャーで活躍する讃井さん。ここまでの道のりは、簡単ではなかったといいます。
「メジャーリーグの栄養士は(1球団に1人)世界に30人しかいない。マイナーリーグの栄養士としてスタートしたんですけれど、選手たちがみんなマイナーからメジャーに上がっていくから、私もメジャーに行ってみたいなという思いが芽生えてきた」
入団4年目の昨シーズン、チームでただ1人のメジャーリーグ栄養士に大抜擢(ばってき)。マイナーで戦ってきた選手たちと共に32年ぶりのワールドシリーズ進出に貢献しました。
「またワールドシリーズに行って、次は絶対優勝リングが欲しい。ここまで来たからにはずっとメジャーで選手から信頼される栄養士であり続けたい」
通常はメジャーに10年以上
アスリートにとって、食事もトレーニングの一部。これだけ寄り添うすごさがあります。
大越健介キャスター
「やっぱりマイナーから上がっていったんですよね。選手もメジャーリーガーになれるのはごく一部だと思いますが、メジャーリーグの栄養士になるのも本当に限られた人。それだけの実力と意欲があったからなんでしょうね」
通常はメジャーリーグに上がるのに、10年以上かかるそうなんです。それが4年で昇格。すごいです。
(2026年4月9日放送分より)
