先週、世界に衝撃を与えた森保ジャパン。イングランドに歴史的勝利を挙げ、ワールドカップへの期待感が高まった人も多いのではないでしょうか。
勝敗を分けるキャンプ地
日本代表がワールドカップで拠点にするベースキャンプ地が先週公開されました。
内田篤人さん
「(ベースキャンプ地は)とても大事です。試合に向けた練習だったり、リカバリーなど準備をする重要な場所になってきます。勝敗の鍵を握るといっても過言ではありません。大会前も含めると最低でも3週間をここで過ごすので、大事な環境になってきます」
日本代表が選んだベースキャンプ地がアメリカのナッシュビル。アイスホッケーやバスケットボールなどスポーツが盛んな場所です。
ワールドカップで日本がどんな動きをするかというと、ナッシュビルを拠点に第1戦がダラスでオランダ戦。ここで試合が終わったら、またナッシュビルに戻ります。
続いて第2戦でメキシコに移動。試合が終わったら、またナッシュビルに戻る。そして第3戦はまたダラスに行きます。
試合の間、1回1回、ナッシュビルに戻るスケジュールです。
「大会のルール上、グループステージは必ずベースキャンプ地に戻らなきゃいけないんです」
ダラスで2回試合が行われるので、ここが拠点だったらと思いますが、そのあたりを森保一監督にヒロド歩美キャスターが聞いてきました。
W杯拠点選びの決め手は
去年9月、開催国の1つメキシコにベースキャンプ地の視察を行う森保監督の姿がありました。ワールドカップに向けて、準備を進める様子を特別に撮影させてもらいました。
日本がキャンプ地選びに動き始めたのは3年前。広大な範囲から候補地のリストを作り、おととしからは30カ所以上の場所を8人のスタッフが手分けして視察。ワールドカップ出場をかけた戦いと並行して、水面下で進めていたのです。
森保監督にヒロドキャスターが聞きました。
「(Q.視察の時、どういうポイントを見ていく?)練習前の使い勝手が落ち着いて準備できるか、グラウンドでしっかりトレーニングできるか。施設もピッチだけあればいいではないので、ピッチの周りの環境も。凡事徹底『当たり前のことを徹底的に行う』です」
「(Q.実際に視察もされて、改めて監督というポジションは大変)しらみつぶしに色んな情報を調べる。現地にも行きます。高地対策、暑さ対策、時差対策、移動対策、どうしたらいいんだということも色んな方に知見をいただいて。スタッフの情報収集が半端ない」
徹底的な調査の末、選んだのはナッシュビル。移動だけを考えれば、初戦と第3戦が行われるダラスに拠点を置くのが理想的でした。
しかし、移動の負担があっても、ダラスを避けたい理由があったのです。
「(Q.何が一番議論されたトピック?)暑さが一番だった。ダラスは我々が調べた中でも、最も暑い平均気温なので。暑さの中でずっとやると、体力が疲弊してリカバリーできない。試合に向けての練習するクオリティーとコンディション調整と考えた時には、ダラスはベースキャンプ地として適していないと判断をしました」
選択の背景に心強い存在
日本がキャンプ地選びで重要視したのは、試合に向けたコンディション作りのための環境。主な開催都市の気温を見てみると、ダラスは最も暑いのが分かります。
そのため、移動距離よりもコンディション作りを考慮し、暑すぎないナッシュビルを選んだのです。
さらに、その選択の背景には世界一を目指す日本にとって心強い存在がありました。
「日本チームが来るの大歓迎ということで、最初から誘ってくれていたんです」
実は、ナッシュビルがあるテネシー州には40年も前から日系企業が進出していて、今ではその数200以上。古くから続く日本とのつながりが森保ジャパンにとって大きな支えになります。
ナッシュビル市長首席補佐官
タイソン晶美氏
「本当に熱望して、お話はさせていただきました。地元のファンをスタジアムに呼んで、歓迎会、ファン感謝デーをやらせていただく予定です」
日本代表ベースキャンプ
プロジェクトリーダー
マイケル・ルージー氏
「私たちスタッフも、ワールドカップで日本の成功に期待しています。私たちは全力でサポートします」
森保監督はこう話します。
「ワールドカップやる時に盛り上がってない所でやるよりも、『日本が来た!』『ワールドカップ頑張れ!』と雰囲気を作ってくださる所でやる方が、モチベーション、パワーになる。ナッシュビルはすごくいいとは思っていた。1%でも勝つ確率、可能性を上げられるように、残された期間も最善の準備、最高の準備を積み上げていきたい。チャレンジ精神を忘れずに挑んでいきたい」
6月上旬にナッシュビルへ
キャンプ地を選ぶにあたってさまざまなポイントがありましたが、ヒロドキャスターが印象的だったのが、食事会場に窓があるかどうか。
つまり、陽が当たることでリラックス効果もそうですし、時差ボケ解消もあるということで、細かいところまで決めているんだなと驚いたといいます。ただ、一番は暑さ対策だということです。
内田さん
「自分が出場したブラジルのワールドカップのキャンプ地は非常に快適だったんですが、涼しすぎて。初戦の試合会場との気温差が5℃以上あって、コンディション調整が難しかったなという過去の経験が、今大会のキャンプ地選びの参考にもなっているんです」
大越健介キャスター
「暑すぎてもコンディショニングできないし、かといって快適すぎても大変というあんばいが…」
内田さん
「試合会場との温度差が少ないのが大事です」
日本代表は6月上旬にナッシュビルに入ります。
(2026年4月8日放送分より)
