デジタル教科書 検討開始 タブレット端末導入弊害も

デジタル教科書 検討開始 タブレット端末導入弊害も
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 デジタル教科書を正式な教科書にするため、10日から検討会議が始まりました。教育現場からはタブレット端末の導入の弊害も聞こえてきます。

【画像】デジタル化で変わった授業の風景 以前と現在

デジタル教科書 検討開始

 7日、政府は“デジタル教科書”を正式に採用するため、学校教育法の改正案を閣議決定し国会に提出しました。     

 デジタル化に欠かせない「タブレット端末」についてSNSで学校関係者の投稿が話題になりました。

SNSの投稿
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「タブレットを導入していましたが、基本的に遊びます。そのための指導もしないといけないので、やらないといけないことが増えます」

 タブレット端末を使って授業をしていたという、私立中高一貫校の元教師は、次のように話します。

「授業中に隠れてタブレットでゲームをしていたり、お絵かきをしていたり。お絵かきをするのは紙の教科書やノート時代もあったとは思う」

 一昔前の授業の風景といえば。

50代 主婦
「(自分の時代も)パラパラ漫画を描いている人もいれば、絵を普通に描いている人もいた。教科書の後ろに小説とかを入れて読んでいる人とかいた」

40代 会社員
「漫画を読んで授業を受けたりはしていた。音楽を聴いている人もいた。制服の袖から有線のイヤホンで。ひじをついて、耳に(イヤホンを)着けて音楽を聴いたりとか」

デジタル化で変化する授業の風景
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 以前は、ノートの端にこそっと描いていたイラストが、現在はタブレット端末に描き。教科書で隠して読んでいたマンガはタブレット端末のアプリで読み。授業中、バレないように回していたメモも友達にメールで送って見てしまう時代に。

 実際に高校時代、授業でタブレットを使っていたという人はこう話します。

22歳 大学生
「(友人で)イヤホンをして受けている人がいた。それがすごい度胸だな」

先生にばれることなく動画を楽しむ人も
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 無線イヤホンをつけた耳元を髪で隠して、先生にばれることなく、動画を楽しむ人もいたそうです。

22歳 大学生
「高校生って結構悪知恵が働くと思うので、大人が予想してない思いも寄らぬ抜け道を見つけて、ゲームしたりとか動画見たりはやっぱりちょっと怖い」

紙とデジタルの併用も

 学校側は生徒が授業に関係のないアプリをダウンロードしないよう、Wi-Fiなどに制限をかけるなどの対策をしています。

学校側が対策するも…
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 しかし生徒は、制限のない教職員用のパスワードを何らかの手段で入手したり、自宅でアプリをダウンロードしてきたりするケースも。現役の公立高校教師も、こう証言します。

「全く関係のない単語を検索して、そういったサイトを見てしまったり、YouTubeを見てしまったり、それも授業に関係ないもの」

 その一方で、デメリットだけではない、とも話します。

「さまざまな活動が可能」
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「教室で40人の意見を共有する時、お互いに言葉を発することがなくても、全員の意見が手に取るように分かるというようなさまざまな活動が可能」

 デジタル化をメリットと考える声は他にもありました。

40代 会社員
「早いうちから触ることはいいと思う。興味を持って勉強する子は勉強する。授業参観とか行くと、子どもたちが楽しんでタブレットを触っているように見えた」

19歳 大学生
「タブレットだと一つにまとまって軽いというのもメリット」

 現役の高校教師は、一足飛びにデジタルに移行するのではなく、デジタルと紙、ハイブリッドでいくべきではないかと話します。

デジタルと紙のハイブリッド
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「それぞれの欠点を紙とデジタルで補い合い、子どもたちが自分にとって最も情報が仕入れやすい形で、資料として扱うことができ、自由に選択することができるといいなと思う」

 国もデジタル教科書の検討を進めるとはいえ、紙での教科書を残し、紙とデジタルを併用する選択肢も視野に入れています。

松本洋平文科大臣
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松本洋平文科大臣
「紙の教科書を一律にすべてデジタルな形式の教科書に切り替えていくという考えは持っておりません」

 改正法は秋を目指して取りまとめ、来年4月の施行を目指しています。

(2026年4月11日放送分より)

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