
これまでにも夏や紅葉の時に、おすすめの滝を滝マニア・佐竹敦さんに教えてもらってきましたが、今回は冬にしか見られない超貴重な滝の姿もぜひ見てほしい!と連絡を受け、群馬県に向かいました。
群馬で出会う冬限定の絶景
武隈光希アナウンサー
「滝と聞くと夏のイメージがあるのですが、冬の滝ってどうなんですか?」
全国の滝を1000カ所以上巡る
佐竹敦さん
「冬は山の木の葉が落ちて、風景が寂しくなる。逆にそれで風情が出て、水墨画のようなわびと寂びの中、滝が見られる。日本人の心にビュンビュンくる」
日本人の心に刺さる冬の滝とは、一体どんな姿なのでしょうか。
武隈アナ
「うわー!すごい!初めて見る景色!凍っていません!?」
佐竹さん
「凍っています!これを氷瀑(ひょうばく)といいます。冬にしか見られない景色」
武隈アナ
「冬になると氷瀑は基本的に見られるものなんですか?」
佐竹さん
「基本的には見られない。水が凍るっていうのは氷点下なので。しかも氷点下に1回なればいいっていうわけじゃなく、氷点下5℃くらいが1週間~3週間続くと凍って溶けて、凍って溶けて…できるものなので。どこでも見られるってことじゃないです」
そんな貴重な姿が見られるのは、群馬県中之条町にある「大仙の滝」。落差およそ20メートルの滝で、通常はこのような姿です。
武隈アナ
「この大仙の滝、佐竹さんのおすすめポイントは?」
佐竹さん
「滝はそもそも山の奥にある。凍っている滝なんて、何時間も歩かないと着かないのでは?と思われる。さっき歩いた通り2~3分でついちゃう」
武隈アナ
「本当ですね。駐車場から少し歩けばついちゃう」
佐竹さん
「毎年必ず氷瀑が見られる」
武隈アナ
「そうなんですね。シーズンごとに違わないのは、いいですね」
佐竹さん
「その年によって凍ったり、凍らなかったりするんですけど、ここはほぼ間違いなく凍りますので。きょうは温度が高いので、完全氷瀑ではなく少し流れている」
武隈アナ
「これもまた、これでいいですね。どちらも楽しめる滝」
佐竹さん
「氷の後ろを水が流れているなんて……こんなの私も初めて見た」
武隈アナ
「氷瀑を見るのは、人生で初ですね。想像していたよりも、迫力がありますよね」
というわけで、今回は超貴重!氷瀑した滝を追い求めて、群馬の滝を巡ります。
落差90m 不動の滝はなぜ凍る?
お次は、まるで白龍が天に昇るような落差90メートルの氷瀑です。
佐竹さん
「ここは八ッ場ダムです。水がきれいですね」
武隈アナ
「滝だけじゃない楽しみもあるということで」
佐竹さん
「次は落差90メートルのすごく大きな滝」
武隈アナ
「90メートル!?(大仙の滝は)半分凍って半分流れているみたいな感じでしたけど」
果たして、滝は凍っているのでしょうか?
武隈アナ
「うわ!凍っていますよ」
佐竹さん
「凍っていますね。よかったー!きょうは、あったかいからダメかと思ったけど」
武隈アナ
「時が一瞬止まったかのような」
佐竹さん
「滝の流れがなくて、止まっていますからね」
武隈アナ
「そうですよね。なんか不思議な感覚になりますね」
群馬県川原湯温泉の側にある「不動の滝」。不動大橋からながめることができる、落差90メートルの壮大な滝です。
武隈アナ
「龍が登っていくかのように見えますね」
佐竹さん
「見えます、見えます。ほんと迫力ですよ」
武隈アナ
「滝壺も見えますけど、全部凍っていますね」
佐竹さん
「凍っていますね。夏は水量が少ないので、そんなに有名ではないんですけど。逆に水量が少ないから、これだけ凍るんですよ。水量が多いと、なかなか凍らないんですけど」
武隈アナ
「ということは、冬が特に見どころ満載?」
佐竹さん
「冬に、ぜひ来ていただきたい。落差90メートルの滝って、そもそもあまりない。それが凍っているのが見られるなんていうの、こんな簡単に橋の上から。ぜひぜひぜひ来てほしい」
滝壺のつららと“ラスボス”の氷の壁
続いては、滝壺近くまで行ける!滝壺につららが突き刺さるような氷瀑です。
こちらも、駐車場から歩くこと数分……。
佐竹さん
「音が聞こえてきました、あれ?」
武隈アナ
「あっ!ありました!」
佐竹さん
「変な凍り方している!でもいいですね!半分滝、半分氷瀑みたいな。これはこれで面白いですね」
武隈アナ
「この滝は、なんという滝なんですか?」
佐竹さん
「『観音山不動滝』といいます」
群馬県東吾妻町にある「観音山不動滝」です。落差30メートル、近くからは見えませんが全体が3段の滝です。
佐竹さん
「近くに来ると、ヤリのように刺さっている感じが分かる」
武隈アナ
「本当だ!つららの部分!右側はとくにありますね。思っていたより氷の層が厚いんですね」
佐竹さん
「氷瀑は凍って溶けてを繰り返して大きくなっていく」
武隈アナ
「遠くから見ると薄い氷に見えるんですけど、横からみると厚さが結構ある」
氷瀑しつつ、しかし滝の流れも楽しめる……この日の観音山不動滝の様子です。
武隈アナ
「冬の滝の素晴らしさにハマりそう」
佐竹さん
「冬枯れしていると景色が寂しいと思われる。私はそこに、わび寂びを感じる」
武隈アナ
「いや~日本人に生まれてきてよかったなって」
佐竹さん
「よかったです」
冬しか見られない!氷瀑巡り。今回4つめの滝は、ど迫力!圧巻の氷の壁です。
その滝があるのは、群馬県みなかみ町です。
佐竹さん
「楽しみですよ、ラスボスですから」
武隈アナ
「ラスボスきますか!?」
雪道を歩くこと約5分……。
武隈アナ
「うわー!すごい!氷の壁だ!これは完全に壁ですね」
佐竹さん
「壁ですね」
武隈アナ
「芸術作品のような」
佐竹さん
「自然が作った芸術作品ですね」
群馬県みなかみ町にある「不動滝」、別名「綾織の滝」です。落差約30メートル以上、岩肌が特徴的です。そんな滝の真下まで近付いてみると……。
武隈アナ
「これはスゴい!でも、これ本当は…この辺全部滝壺?」
佐竹さん
「普段そんなに水量が多くないから滝壺が発達してない。小さいんですよ。だから滝の真下まで来られちゃう」
武隈アナ
「もう真下ですよ!真下」
佐竹さん
「これはスゴいですよね。触れますよ」
武隈アナ
「スゴい!壁まで来ちゃった!この肌感というか、氷の感じみてくださいよ。そして、この岩肌の様子!これは真下で見ないといけませんね」
目の前にそびえ立つ、圧巻の氷の壁。
武隈アナ
「夏の暑い時期の滝もいいですけど、雪深い中での氷瀑、最高でした」
佐竹さん
「最高ですね」
(2026年3月2日放送分より)
この記事の画像一覧
