【映像】住宅の倉庫にクマ リンゴ食われる被害 “出没5倍”異常事態に猟友会も始動

【映像】住宅の倉庫にクマ リンゴ食われる被害 “出没5倍”異常事態に猟友会も始動

警戒強める現場 桜の名所でも

東北地方では、例年にない“異例の対策”に力を入れている場所があります。岩手県紫波町にある桜の名所では、自治体が警戒を強めています。

紫波町 担当者
「2025年までは園内に3台設置していたのですが、今年度はさらに3台追加して6台体制でクマの出没状況を確認しています」

その他、電気柵やクマを追い払うためのベルなどを新たに設置し、対策を強化。背景には、2025年の同時期にこの付近でクマが出没し、公園の閉鎖を余儀なくされたという苦い経験があります。

住宅敷地にクマ侵入、リンゴ食われる被害

すでに日本各地でクマの目撃が相次いでいます。4月10日未明、盛岡市の住宅に隣接する倉庫にクマが侵入。センサーライトを気にする様子もなく、建物の扉の前を通って姿を消す様子が撮影されました。

住民 
「夜、犬が吠えた。いつもの吠え方と違った」「大きさは1メートルの成獣」

けが人は出ませんでしたが、倉庫の中に置かれていたリンゴ数個が食べられる被害があったということです。また、4月7日にも福島の市街地にクマが出没。警察や猟友会が集まる中、飛び出してきたクマが桜並木を走って逃げていく姿が捉えられました。

“クマ対策の最前線” 猟友会を取材中も「クマが出た」通報が

クマ対策の最前線は、すでに動き始めていました。サタデーステーションが取材したのは花巻市の猟友会。

花巻猟友会 菅実さん(岩手県花巻市) 
「きょうはライフルとショットガンを持ってきた」 「これはシカの足あと。きょうの足あと」

春の時期、猟友会はシカやイノシシなどの駆除を行います。これらとエサの取り合いになるクマを想定し、山全体のエサを確保しやすくすることで、人里への出没を抑制するのが狙いです。山中でシカを見つけて発砲。
ベテランに続いて、技術を学ぶために参加していた若手のハンターも発砲しますが、仕留めることはできませんでした。

若手ハンター 小原清貴さん
「菅さんが1発で頭を仕留めて、俺は2、3発撃ったけど逃げられた。いろいろと山を教えてもらえるし、シカの行動範囲についても詳しく学んでいる」

深刻な人手不足に悩む猟友会にとって、こうした春の駆除活動は若手育成のための貴重な訓練の場にもなっています。取材中、菅さんの携帯電話に緊急の連絡が入りました。山を下りて即座に現場へ向かいましたが、クマの姿を見つけることはできませんでした。

花巻猟友会 菅実さん
「今までなかったけれど、目覚ましたんだ。山にエサがないから」

“冬のクマ”去年の5倍に

花巻市では冬の間もクマが出没していました。2026年2月には、クマを追い払う作業をしていたメンバーの一人がクマに襲われ、ケガをする事態も発生しています。
岩手県によると、2026年1月から2月のクマの出没件数は128件に上り、2025年の同時期と比較しておよそ5倍に急増しています。県は今年度、新たに5人の「ガバメントハンター」を採用するなど、対策を一層強化しています。

例年より“出没が早い”なぜ?

例年よりも出没が早まっている背景には何があるのでしょうか。

東京農工大 小池伸介教授(ツキノワグマの生態に詳しい)
「若干例年と比べると出没が早い時期から目立つのが、今年の特徴かなと思う」

小池教授は、2025年に発生したクマの大量出没の影響が続いていると指摘します。

東京農工大 小池伸介教授
「母親が駆除されてしまったり、母親と離れてしまったりしたクマがいる可能性がある。本来であれば、この時期は母親と一緒に冬眠から覚めて山の中で草を食べたりする時期。ひょっとしたら何を食べていいのか、どこへ行ったらいいのかという状況が発生しているのかもしれない」

(サタデーステーション4月11日OA)

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