
アメリカとイランの協議が合意に至らなかったことを受けて、アメリカのトランプ大統領はアメリカ海軍がホルムズ海峡を封鎖すると自身のSNSで明らかにしました。さらに、イランに通航料を払ったすべての船を拿捕(だほ)すると警告しています。
ホルムズ海峡 米が封鎖
そのメッセージが投稿されたのは、アメリカとイランの協議が決裂してからおよそ半日後の日本時間12日午後10時ごろのことでした。
「アメリカ海軍はただちに、ホルムズ海峡に出入りを試みるすべての船舶に対して、封鎖するプロセスを開始します。イランに通航料を払ったすべての船舶を捜索し、拿捕するように命じました」
イランによって事実上“封鎖”されている「ホルムズ海峡」。それを今度はアメリカが“封鎖”するというのです。
前兆は、その数時間前にありました。
トランプ大統領のSNSから
「イランが譲歩しない場合の切り札は『海上封鎖』」
そう書かれた見出しの記事をトランプ大統領が引用。
ベネズエラのマドゥロ大統領を失脚させる前、海上封鎖によって石油収入を断ち、経済を崩壊寸前に追い込んだ“前例”として紹介されています。
一時的に、アメリカがホルムズ海峡を管理する狙いでしょうか。
トランプ氏は「ある時点で、あらゆる船舶が海峡に入り、出られるようになる」とも主張しています。
核と海峡でイランと隔たり
世界中が固唾をのんで見守った、アメリカとイランの直接協議。なぜ決裂したのでしょうか?
アメリカ バンス副大統領
「我々は、彼らが核兵器を求めず、手に入れるための手段も求めない確約を必要としています。しかし、イランが我々の条件を受け入れようとする状況には至りませんでした」
イラン側は次のように述べました。
イラン外務省 バガイ報道官
「重要な2つ3つの事項では隔たりが残っています。今回の交渉でいくつかの新たな課題が追加されました。ホルムズ海峡などが一例です」
一方で、「外交に終わりはない」として、今後も協議を続ける可能性を示唆しています。
ニューヨーク・タイムズは、複数のイラン当局者の話として、こんな協議の内幕を伝えています。
ニューヨーク・タイムズ
「アメリカは、ホルムズ海峡の即時開放を求めたが、イランは最終的な和平合意が成立した後でなければ受け入れられないとの姿勢を伝えた。イランは資産凍結を解除し、復興資金として使用可能にするよう求めたが、アメリカ側は拒否した」
互いに妥協する気配はありません。そして「ボールは相手側にある」と主張している状況です。
協議が行われている間、大好きな格闘技を観戦していたトランプ氏。
その途中で、ルビオ国務長官が、耳打ちしている様子が映像で確認できます。
その後に飛び出した、アメリカによる「ホルムズ海峡の封鎖」宣言。アメリカ中央軍は大統領の宣言に基づき、日本時間13日午後11時から封鎖を始めると発表しました。
トランプ氏は、出演したFOXニュースの電話インタビューで次のように話しました。
「イランが、好きな相手には石油を売って利益を得て、気に入らない相手には売らない、といったことを許すつもりはありません。通過できる船はすべてか、あるいはゼロかです」
さらに、イランのエネルギー施設への攻撃を改めて警告し、こう予告しました。
「半日でイランを壊滅させることができるが、そのような事態は避けたい。彼らは再び交渉の場に戻ってきて、我々が要求するすべてを受け入れることになるでしょう」
(2026年4月13日放送分より)
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