名建築「船の体育館」係争中に解体着手 再活用提案に応じず 丹下健三氏が設計 香川

名建築「船の体育館」係争中に解体着手 再活用提案に応じず 丹下健三氏が設計 香川
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 世界的な建築家が設計した建造物の解体を巡って、地元が揺れています。解体差し止めを求める住民訴訟が行われている中、工事が始まりました。

【画像】和船のような外観 香川県の旧県立体育館

世界が注目「船の体育館」

和船のような外観 香川県の旧県立体育館
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 戦後モダニズムを代表する建築家・丹下健三氏が設計し、和船のような外観から「船の体育館」と呼ばれ親しまれてきた、香川県の旧県立体育館。

ワイヤーで屋根をつる特殊構造が高評価
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 1964年に完成し、柱がない大きな空間を実現するため、ワイヤーで屋根をつった特殊な構造が高い評価を受けてきました。

 しかし、解体の差し止めを求める住民訴訟が続く中、解体工事が始まったのです。

再活用提案に応じず

 建築家の故・丹下健三氏が設計した香川県高松市にある名建築「船の体育館」。

 老朽化のため2014年9月に閉館しましたが、去年7月、建築家らで作る再生委員会が土地と建物を買い取るなどして、公費をかけずに再生することを提案しました。

再生委員会が公費をかけずに再生を提案
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 去年11月には、再生委員会が香川県を相手取り、解体工事費の支出差し止めを求める住民訴訟を起こしています。

 再生委員会側は、「倒壊の危険性はなく急いで解体する理由はない」とする、複数の専門家の意見書を提出しています。

複数の専門家の意見書を提出も
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 しかし、県側は「大地震で倒壊する危険性がある」として、およそ8.5億円で解体工事の契約を締結。10日、解体工事が始まりました。

10日から解体工事に着手
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香川県 池田豊人知事
「(Q.今後、裁判の中で耐震性能が立証された場合、取り返しがつかないのでは?)(耐震)診断の内容について、妥当であると認識しました。裁判の対応については、引き続き適切に対応したい」

 再生委員会側の長田慶太委員長はこう話しています。

「耐震性能があるものを今壊そうとしている。非常に住民訴訟を軽視していることもはっきりした」

(2026年4月14日放送分より)

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